第15話『即売会パニック』後編   前編に戻る

 上条たちは昼食がまだの面々のためにレストランエリアに出向いてランチにした。しかしここでも行列だ。
 なれている上条はよいが他はいい加減にうんざりしてきた。
 混み合う店内だが何とか席が空いた。二つのテーブルに分かれて昼食を採る。
 「しかし話には聞いていたが凄いな…この混みかた」
 瑞樹が率直な感想を述べる。
 「まぁね。三日目でもあるし。でも君たち。三日目でよかったかもね」
 「どうして?」
 まったく考えなしに七瀬が尋ねる。
 「トイレの問題。何しろこの人数だ。順番待ちも半端じゃない。その日の『最大手』が女子トイレと言うのはよくある話だしね。
ただ今日は『男向け』だからそんなに女子は混まないかな。いっそのこと赤星も女で来ればよかったのに」
 「できるか!!」
 かにコロッケをつつきながら瑞樹は怒鳴る。
 「しかし一番閉口したのはピンキッシュストロベリーの洪水だな。似合ってもないのに…殺意すら覚えたぜ」
 榊原のジョーク混じりのこの発言だが
 「あら。心外ですわ。榊原さん」
 「女の子はみんな自分を飾りたいものなんだよっ」
 「ひどいこというのね」
 綾那。七瀬。はてはあのおっとりとした姫子にまでテーブルをまたいで反論されてしまっていた。
 実は真理も榊原と同じことを考えていたので『言わなくてよかった』と内心胸をなでおろしていた。
 「しかしその『すとろうべいりぃ』とやらはともかくやたらに傾いた異形が多いのは何故だ?」
 「もちろんコスプレさ。一応そっちがメインじゃないけどトレスの華だよな。専用のコーナーもあるから見に行く?」
 「コスプレか。面白そうだな。いいな」
 「……言っとくがカズ。たぶん看護婦やなんかの格好でエッチなことをするのとは違うと思うぞ」
 「えっ!? そうなのか。同じ名前を貰っといて」
 「逆だ。逆!! いい迷惑だよな」
 珍しく(バーサーカーモード以外で)憤慨する上条。
 「おれは別にコスプレはいいよ。このお祭り騒ぎを見てまわるよ」
 「そうだな。じゃあこうしよう。今が1時チョイだから2時半にウチのサークルの前」
 「携帯で連絡取り合ったりは?」
 「一人も持ってないじゃん」
 マリオネット使いの面々は必要がなかったのである。
 瑞樹は持っても3日で水に浸けると言われて反論できなかった。
 十郎太は元々その手のものに頼らない。上条はある特撮ヒーローの真似で所持しない。
 「それにこの人出でどうやら基地局がパンクしてるみたい。あっちこっちで『つながらない』って声が聞こえるし」
 「意外に不便なものでござるな」
 「なぁに。ミノフスキー粒子がばら撒かれていると思えば」
 コスプレ見物の榊原たちは元から別行動。後の6人は纏まってとも思ったが混雑を考えると無理。
 十郎太は腕利きだがここでは勝手が違い過ぎると判断して上条は姫子たちにつく。瑞樹たちも二人別行動となった。

 「さて。行こうか」
 上条を先頭に四人は移動する。とは言えどあらかたは午前中に買ったしこの時間ではめぼしい物は捌けている。
 だから3人にトレスの雰囲気を味わってもらうことにした。まずは軽く。それほど混んでないエリアを選んだ。
 「まるで縁日ですわ。とっても楽しそうですね」
 世間知らずの姫子でなくてもかなり特殊な空間である。見るもの全てが目新しい。遊園地に来た子供のように辺りを見回していた。
 「ま…お祭りと言う点ではあってるかもね」
 「む…あやつ。どこの忍びか知らぬが忍者刀の扱いを知らぬと見える」
 「ああ…あれはコスプレだからいいの」
 「上条くん。上条くん。あのセーラー服も?」
 「う…コスプレだと思うけど…自信ないな」
 恋愛シミュレーションゲームのキャラの場合だと制服姿のケースがほとんどだが、リアリティを出すために現実に有りそうな制服をデザインされているとこうなる。
 「あら? こちらのお店は人がいらっしゃいませんわ」
 ぽつんとまわりから浮いた空きテーブル。その上に白い紙にマジックで「新刊落ちました。ごめんなさい」と。
 「お気の毒に。せっかくできあがった本をこの場所に運ぶ際に落っことしてしまわれたのですね」
 「いや。姫ちゃん。この場合は本ができてもいないから」
 『落ちる』とは原稿が締め切りに間に合わないことをいう。実はプロにもよくやらかす人間がいるので困ったものである。
 「『H×H』だって…不思議な掛け算」
 「うーむ。この場合はむしろ『作者都合で休載』の方がしっくり来るなぁ」
 「上条。するとあれも間に合わなかったのか」
 どれどれと上条は指し示す方向を見る。苦笑する。
 「違うと思うよ。この場合はダミーみたいだね」
 「『だみぃ』とな?」
 「架空のサークルで早く入場してさっさと目的の本を買ってしまうみたい。困るよな。
活動しないんなら申し込みしないで欲しい。そうすれば少しは抽選の倍率もよくなるし」
 「なにやらよくわからぬが…奥が深いようだな…」
 縁日の夜店を見るように一同は歩いて行く。

 瑞樹と七瀬は反対側のブロックにいた。話にだけ聞いていた凄まじきイベントの実態に改めて目を丸くしていた。
 「凄いのね。この人たちみんながみんな自分で漫画を描いて売っているのかしら?」
 「そりゃ中には買う専門もいるだろ」
 さすがに初めて触れる世界だけに転売にまでは頭は回らない。瑞樹はきょろきょろと辺りを見まわす。
 「お? あれは『まんま1/2』の本と言う訳か」
 この作品の主人公も水をかぶると女になる。
 まさに漫画チックな設定だが自分の身に降りかかるとは…そのためか主人公には気持ちが入ってしまう瑞樹であった。
 手にとってぱらぱらとめくる。
 (決闘か…水をかけられた!? 確かに女にしてしまえば圧倒的に有利だが…マウントポジション…と言うより押し倒し!?
 おいおい。体は女でも基本的に男同士だろ!? ちょ…どうしてライバルまで服を脱ぐ?
 なんで主人公はそんないきなり女っぽい表情に…うげ。『男同士』で…)
 主人公と同じ境遇。それ故に自分がオーバーラップして見えた。だから
 「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 「わっ」
 思わず絶叫した瑞樹にサークルの売り手が驚く。構わずに瑞樹はつかみかかる。
 「こら。女を何だと思っているんだ。単なる性欲のはけ口じゃないぞ」
 「わっ。何なんです。あんたは」
 慌てて七瀬が止めに入る。
 「ちょ…ちょっと瑞樹。漫画の中の話に何を怒ってんのよ」
 我に帰り上った血が下がる。手を放す。
 「…はっ!? す…すまない。ちょっと気持ちが入りすぎたらしい」
 「まったくもう…しかしそれだけ怒らせるとは私の描写も大したものらしいな」
 そちらが満足だったせいか瑞樹の行動は大目に見られた。スタッフも単なる小競り合いと判断して和解したこともあり不問だった。
 そのとき甲高い悲鳴が上がった。

 コスプレのコーナーへ移動しようと思うのだが、不慣れなことも有り未だ東エリアから出られない榊原たちであった。
 「チッキショウ…何なんだ。この人ごみは」
 「そうかぁ。あんた喜んでないかぁ」
 どう言うわけかこの辺りは女性が多かった。それを真理が言う。半分は図星だったためとっさにごまかす榊原。
 「お…これなんか面白そうだぞ」
 しかし彼は本を見て取ったわけではない。『売り娘』がふたりとも可愛かったからである。
 ニコニコと…どちらかと言うと「ニヤニヤ」と言う感じで笑っている。
 (ふーっ。村上の勘の良さは半端じゃないからな。ちょっとごまかし…適当に本をめくって…)
 榊原は絶句した。美少年同士が絡み合っていたからだ。いわゆるひとつの「や○い」だった。
3日あるうちの二日目がこの筋だったが三日目が皆無かと言うとそうでもない。無論、榊原にそっちの趣味はない。
 「ぎにゃあああああああ。なに考えてんだ。このアマぁ」
 思わず普段のフェミニストぶりを忘れるほどの衝撃だった。
 「はいはい。綺麗なバラにはとげがあるってね。可愛い顔に騙されるとそう言う目にあうんだぜ」
 榊原の首にガンズン・ローゼスを巻きつけコスプレのコーナーへと引きずる真理であった。

 一通り見てまわっていたが上条自身はすでに買い物を済ませていたのでペースは速い。姫子の足に合わせても簡単に見て回り
 「それならあっちに戻って見る? それから企業エリアにでも」
 「あの…上条さん。あちらはおよしになった方がよろしいかと」
 珍しく姫子が難色を示す。
 「うん。確かに最後に集合するから効率は悪いかな」
 「いや…そう言うわけではござらん」
 十郎太が主をフォローする。
 「それなら別に。さぁ行こう」
 イベントと言うことで気が昂ぶっているのかこちらも上条には珍しくすたすたと歩いてしまう。
 「待てと申すに」
 追いかけようとする十郎太だがさすがにこの人ごみでは勝手が違う。一方の上条は慣れているのか器用にすりぬけて進む。
 「駄目です。おもどりください」
 例えるなら後ろからすがって手を伸ばすように、思わず十メートル先の上条に『姫神』を差し出した。その刹那。
 「えっ?」
 瞬時に上条が眼前に引き戻された。『瞬間移動』。まさにそうとしか言えない。これには対象の上条よりやった姫子のほうが驚いた。
 「エ…? ば…バカなっ。おれは確かに階段を上ったっ。これがDIOのスタンド。『ザ・ワールド』の力かっ」
 わけがわからなくなったらとりあえずボケる習性があるらしい…
 「姫ちゃん…今の…」
 「え? そんな…わたくしの『姫神』で人一人運んでしまうほどの力はないはずですわ」
 「そう言えば前にも『斑信二郎』に攻撃された女性をプールに運ぼうとして失敗していたが…」
 「思わずしてしまいましたが…成長したと言うことでしょうか?」
 「ねぇ。それより今の見られてないかな?」
 不安そうな綾那。彼女は同じマリオネットマスターだけにその手の心配ができる。
 「この混雑で僕をマークしているとも思えないから『目の錯覚』程度に考えてくれると思うが…それにしても思わず僕を瞬間移動させるほど何を嫌がったの?」
 「はい。あちらには大変恐ろしいものが…もしやこちらはかつては墓地だったのではありませんか?」
 「墓場? なんで?」
 「さもなくば合戦場だったとか言うことはないか? 傀儡使い(マリオネットマスター)ではない拙者にすら禍禍しい気配は感じ取れたぞ」
 入場の時のことを説明した。上条は苦笑する。
 「なるほど。『あの空気』にね…そうだね。姫ちゃんに見せるのはきっときついし。じゃ西エリアと企業エリアを見に行こうか」
 納得した一同は素直に移動を開始する。

 瑞樹たちのいた通路から二つほど離れたエリア。セーラー服の少女が貧相な青年にしがみついていた。青年は必死に振りほどこうとするが少女は離れない。よく通る甲高い声で叫ぶ。
 「こいつ痴漢です」
 「放せ…放せよっ…」
 混雑。夏の開放的な服。つい魔が差したのか手が動いてしまったらしい。どこにいたのか屈強な男たちが現れ取り囲む。逃亡不可と悟ると「ゆ…許してください」と哀願作戦に出た。男たちは囲んだことも有りゆっくりと間合いを詰めて行く。そこに
 「痴漢だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
 体重が軽いのに地響きを立てて瑞樹が駆け込んできた。ぱっと見て加害者らしい青年を認識。
 「てめえかぁ。人類最低の行為。痴漢をはたらく奴は。許せねぇ。あのおぞましさは今思い出しても…くらいなっ」
 問答無用でキックを叩きこむ。(その衝撃でしがみついていた少女は離れた)続けざまに無数のけりを見舞う。
 「スタークラッシュ」
 「ぶぎゃ。べぎゃ。ばが」
 女相手なら振りきれる。男相手ならスケベ心に訴えるつもりだったものの女の理不尽な被害を理解できる男の存在は痴漢には計算外であった。

 その三つ隣。瑞樹たちとは反対側。本を見ていた男が異変に気がつく。白いジャケットとズボン。天然パーマに黒いサングラス。
 「むっ。騒ぎか」
 男は言うなり足を肩幅に開き両腕をわきにつくほど引き上げる。それを突き出しまっすぐ伸ばした左腕の甲の上に右の手のひらを重ねる。続いて左腕は折りたたみ拳を上に。右腕は右下に払う。その右腕を反時計回りに回転させつつ左腕を引く。右腕が右上で止まり
 『変身』
叫ぶと同時に左腕を右上に突き出し右腕は折りたたむ。
 ただそれだけだった(笑)男はおもむろに駆け出すがそのころにはとっくに痴漢は瑞樹にKOされ連行されていたころであった。
 ちなみに瑞樹だがちょっとやりすぎと注意はされたが協力と言う形でお咎めはなし。

 屋上にスペースが設けられたコスプレスペース。榊原と真理はその数に圧倒されていた。
 「本を売っている所にも随分いたが…比率が半端じゃないな」
 「それにしても何だよ。このカメラ持ってる奴の数。撮影会?」
 真理としては皮肉のつもりだったが実際に撮影のためのエリアだ。
 「なんて言うか…本の売り買いでなくてコスプレがメインで来たんじゃねーの?」
 「着替えもできるらしいな」
 「しかしまぁ…グふふふふ」
 クールさを忘れて鼻の下を伸ばす榊原。女性の体のラインがもろに出たコスチュームも多かったからだ。
 (やれやれ…しかしこいつだけじゃないけどね。スケベ顔。女も女だ。『欲情しろ』と言ってるような服だらけだぜ。
 そうかと思えば『不思議の国のアリス』のアリスのような格好の女もいるし…なんだありゃ?
 レオタードにコウモリの羽? モチーフは魔物か。やたらにエッチだけに淫魔。サキュバスと言う所か)
 真理の言うサキュバス女は高貴…ではなく高慢な態度であった。それもキャラクターらしいが。
 「あの…一緒に写真を撮ってもらえますか?」
 「ふん。出なおしておいで」
 これである。サキュバス女はシャッター音のシャワーを心地よさそうに浴びていた。性格は最低だが被写体としては悪くない。撮る側はそう思っての撮影であった。その中に無謀とも言える名乗りをあげる男もいた。
 「お嬢さん。僕と一緒に写真を撮ってもらえませんか」
 細身の体を真夏だと言うのに黒いセーターに包んだ男がにこやかに言う。
 「ア…あの男は…」
 カメラマンのうちの何人かが驚愕する。
 「なんだよ。有名人なの?」
 真理は特に気にも止めずに尋ねる。カメラマンはちょっと有名人を見たように軽く興奮している。
 「ああ。伝説の男だ。コスプレの撮影現場に現れてはどんな女相手でもその人当たりの良さで必ず一緒に写真に収まると言う伝説の男。人はそんな彼に畏敬の念を込めてこう呼ぶ。
 『ツーショット・カイザー』と…
 「ツーショットカイザーだぁ?」
 真理の声が響くがそれより早くサキュバス女は察していたらしい。
 「へぇ。あんたがあのツーショットカイザー。ふぅん…なかなか可愛いじゃない。いいわ。一緒に写ってあげる」
 「ありがとうございます」
 ツーショットカイザーとサキュバス女はにこやかに一枚の写真に収まる。
 「おお…あの高飛車な女に」
 「いともたやかく快諾させるとは」
 さらに
 「あーん。おねえちゃんどこぉ」
 どうやら姉に連れられてきたらしい。八つか九つと言う感じの少女が心細さにべそをかいていた。
 これまたたまたま先刻のサキュバス女と同じような姿だがこれは設定上では分身した姿らしい。『ロリガン』と呼ばれている。
 「どうしたのかな?」
 ツーショットカイザーはまずは少女の視線まで身を屈めた。子供にとって見上げる角度はやたらに多く疲れるものである。同じ視線に落とす。それだけでも充分に子供に対する『誠意』を示せた。そのせいか少女はカイザーに不信感を抱かなかったらしい。
 「はぐれたみたいだね。それならお姉ちゃんに会うまで僕と遊んでいようか」
 少女はコクリと頷く。もちろんその様子が写真に収められているのは言うまでもない。
 「今度は泣き喚く童女をあっさりと黙らせて」
 「それどころか笑顔だぞ」
 「さすがツーショットカイザー。一部では彼と写真に収まりたがるコスプレ女もいるとか…」
 (しかし…いろんな奴が集まる場所だね…『トレス』って…)
 真理は呆れるより感服していた。

 2時半。約束通りに一同はサークルの前に集まる。さすがにこの時間ともなると引き上げた参加者も多く比較的楽に動けていた。
 「どうだった?」
 売り子を務めた綾那を中心に上条の先輩達が尋ねる。
 「ごちゃごちゃした場所だよな」
 開口一番強烈な真理である。榊原が続く。
 「わけがわからないパワーがある」
 「じゃ…つまらなかった?」
 「いや…それがいい」
 先輩の言葉ににやりと笑顔で返す榊原。
 「お祭りなんですね。もうちょっと楽しんで行ってみたいです」
 「悪くないな。七瀬」
 意外にも瑞樹が乗ってきた。お祭り騒ぎが嫌いじゃないらしい。
 「どうやら瘴気も薄れた模様」
 「まだ珍しいものがあるのでしょうか? わくわくしてきますわ」
 「どうする? 上条くん」
 上条は先輩達を見る。彼らもにこやかに笑っている。
 「ああ。いいよ。もうだいぶはけたし。俺らもそろそろ撤収だ。
 俺らは新橋で打ち上げをやるが、君等はどのみち高校生で来れないしな。時間いっぱい楽しむのもいいだろう。だが…」
 「よーっし。みんな。僕が案内するよ。どこを見てくる」
 「素人の集まりのはずなのに入っている企業エリアが気になっていたんだ」
 「おれはコスプレのエリアはまだ見てない」
 「オッケー。行こうか。じゃ。先輩。また」
 上条を先頭に8人は西のエリアを目指す。忠告をしかけた三宅はいなくなったので諦めた。
 「まぁいいか。日が暮れるまでには帰れるだろう」

 そして四時。閉会のアナウンスが流れる。
 「いやあ。面白かった。さあ。帰ろうか」
 笑顔の上条が満杯のバッグを片手に言う。何をそんなに買ったのか突っ込みたかったかそれも野暮と感じてみんな言わなかった。
 こう言うのも悪くないな…ちょっとだけ理解できた面々である。だが
 「駅から人があふれているぅぅぅぅ?」
 「モノレールもいっぱいだよ」
 「タクシーも長蛇の列だ…」
 粘り過ぎた彼らは同様に粘り過ぎた面々の帰るピークにぶつかってしまったのだ。
 結局、電車に乗るまでで1時間を要した。
 「帰りまで行列かよ…」
 この真理のセリフが全てをあらわしていた。

次回予告

 妖剣…唸る。夏の夜の怪奇。現代日本で辻斬り発生。死者こそいないものの腕に覚えの猛者達が次々と餌食に。因縁浅からぬ相手からのたのみで成敗すべく乗りだした十郎太たち。そして出会う辻斬りの正体は。妖剣の正体。そしてその結末とは。夏休み怪奇編
 次回PanicPanic第16話「太刀にひそむ魔」
 クールでないとやっていけない。ホットでないとやってられない。

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