第25話「のんきにのんびりのほほん」後編   前編に戻る

 「何? サラ金強盗が喫茶店に立てこもった。場所は? ようし。すぐ向かわせる」
 連絡を受けた所轄の捜査一係の係長は、電話を切ると刑事たちに出動を命じた。
 「頼むぞ」
 係長は窓のブラインドを人差し指で僅かに開けて、町並みを見ながら部下の健闘を祈った。

 喫茶レッズ。当然なのだが極限まで緊張が走る。
 客たちは元々固まっていたため特に動かされなかったが、射撃の的になる位置ではある。
 通りに面したウィンドウにはブラインドがかけられ、中を見ることができないようになっている。もちろん狙撃対策だ。
 ふたりの強盗は揃って拳銃を手にしている。知識のある人間が見れば粗悪な改造拳銃とわかるだろう。
 しかし逆に言えば精度の保障はない。足だけ狙って撃つようなまねはできない。
 そう。「流れ弾」で心臓に命中だってありうる。突然の事態に巻き込まれた客たちは震えていた。
 犯人側としてもとっさに人質をとり、立てこもったがこれは本意ではない。逃亡こそが望みなのだ。
 (どうしてこんなことに)が共通の思いだった。

 ところが悠然と構えている人物が二人いた。
 「あははは。こりゃ面白い。死ぬまでに一度くらいはこんな目にあってみたかったんだよ。おれは」
 初老の男が飲んでいたビールを傾けながら大声でわめく。
 「じじい。だまれっ」
 兄貴分がいらいらしながら銃口を向ける。さすがに気分のいいものではない。老人は口をつぐむ。
 「アニキ。だめだ。この家にゃ勝手口がねぇ」
 土足で居住部分を探していた弟分が戻ってきた。
 「だからいったんですよ。うちはここが玄関ですから」
 あくまでやんわりと瑞枝が言う。
 「うるせえっ。黙りやがれ。怖くないのか? これ(拳銃)が?」
 鼻先に突きつける。さすがに引きつる老人。
 「そんなに近づけないと当たらないのか? よほど出来の悪い密輸改造拳銃をつかまされたか、お前さんがへぼかだな」
 声はカウンターの中年男からだ。
 「何?」
 ぴりぴりしている兄貴分は、反射的にそのまま声のほうに向いてしまった。その刹那。中年男が手のひらに出していた「塩」をぶちまける。
 「うわあっ」
 まともに目にくらいたまらずもんどりうつ兄貴分。中年男は兄貴分にタックルを仕掛ける。もみ合うさなか中年男は大声で協力を要請する。
 「城南署の中村です。協力願います」
 しかし足がすくんだかヤクザ。チンピラ。老人。アベックの男とその場の男は誰も動けなかった。
 「アニキっ」
 弟分がもみ合う中村の背後から股間を蹴り上げる。
 「うっ」
 さすがにこれでは怯む。動きが止まったところにスツールを振り上げて降ろす。二度。三度。
 そしてぐったりとした中村の懐をまさぐり手錠と拳銃を取り出す。
 その手錠で中村をカウンターにくくりつけた。それからアニキを介抱する。
 「大丈夫か? アニキ。ほら。顔を洗えるぜ」
 弟分がカウンター内部へと案内する。
 「奴らを見張ってろ。オサム」
 弟分。オサムが見張っている間に兄貴分。倉田が目を洗い食塩の刺激を取り除いていた。
 「大丈夫ですか?」
 いつの間にか家に入り包帯と薬を取ってきた瑞枝が中村を介抱する。
 「こ…この女。いつのまに」
 気がついたら治療用のセットを気づかれずに持ってきていた。
 (なんでだ? この女はペースが狂わされる。なんだか咎めることが出来ねぇ。まるで故郷の…)
 「オサム。タオルねぇか?」
 言われて弟分は思考を中断した。瑞枝が刑事を介抱していたが、それよりも倉田の手伝いを優先した。

 「アニキ。どうしたんだよ。あんな奴らアニキならちょろいもんだろ」
 小声で人質のチンピラが「兄貴」に言う。
 「あ…慌てるな。今はそのタイミングじゃねぇ。それによ…デカにゃ手は貸せねぇ。それが流儀って物よ」
 相槌は打たないチンピラ。さすがにこれがビビリからくるのは見抜けた。

 「雅彦さん。どうして動かなかったの? 加勢すれば私たちもう解放されていたのよ」
 咎められて雅彦は返答に詰まる。
 「ば…馬鹿だなぁ。もしあれでピストルの弾が間違って君に当たったらどうするのさ」
 さすがにこれでだまされるほどのことはなかった。百年の恋も…

 無限塾。下校時間で固まっていたみずきたちを藤宮が呼び止める。
 「赤星」
 「なんです? 先生」
 藤宮の沈痛な表情に、何か悪いことがあったかと想像するみずき。言いにくそうに切り出す藤宮。
 「…連絡が入った。お前の家に強盗が押し入り、客とお前のお母さんを人質にして立てこもっている」
 「なんですって?」
 大急ぎで家へと急ぐみずき。そして近所である七瀬はもとより、他の六人もついていった。

 「はい。これで大丈夫。うちの上の娘がおっちょこちょいで、よく手当てするからなかなかのもんでしょう?」
 強盗が押し入っていると言うのに、まるで世間話をするように笑顔まで見せる瑞枝。
 「(なんと言う肝っ玉だ…)ありがとうございます」
 中村は内心で舌を巻いていた。
 「おう。刑事さんよぉ。俺たちがここに立てこもったのは偶然だ。だからあんたは俺達を探していたわけじゃなさそうだな」
 優位にあることもあり饒舌になる兄貴分。刺激しないように、とりあえず相手をする中村刑事。
 「ああ。偶然だよ。第一、所轄が違う。管轄内のこそ泥の供述の裏を取っていたんだが…」
 「感謝するぜぇ。よく整備された拳銃が手に入ったわけだ。ましてデカが人質じゃサツもなおさら強硬手段には出られまい」
 下卑た笑いを浮かべる。
 (突発的事態といえど不覚だった…)
 中村刑事は激しく己を責めた。それにそっと優しく手を当てて瑞枝は
 「人は誰だって失敗はありますよ。そんなに自分を責めちゃだめ。がんばって。負けないで」
 「……はい」
 実は鬼刑事といわれる人物だが、いかに一般人相手といえど、この女性には素直になってしまう何かを感じていた。

 喫茶レッズの外では機動隊が遠巻きに構えていた。中が見えない状態だ。人質の人数。そして位置が把握できない。
 ガラス窓を突き破っての催涙弾と言う手もあるが、拳銃を乱射されたらたまらない。
 だから手をこまねいていた。
 「くそう。懐柔策が通用するかな。奴らにしてみれば逃走用の車を要求するだろうから交渉の余地はあるが…」
 それを見越して交渉のプロが呼ばれていた。
 群れからはみ出した猫のようにしなやかな体躯。黒い革ジャンとズボン。知的なめがね姿がいかにもな印象だった。

 電話が鳴る。近年では携帯電話が普及したといえど、持たない人間もいないことはない。
 だから待ち合わせに指定した喫茶店に電話がかかってくるケースも珍しくはない。
 もちろん出られるケースではないのだが瑞枝は
 「はい。喫茶レッズでございます」
と応対していた。
 「あーっ。この女!」「ちゃっかり電話に出てやがる」
 やめさせようとするが瑞枝が電話の送話口をやんわりと手で塞ぎ
 「お客様の中で倉田さまいらっしゃいますかぁ? 警察の方からお電話ですぅ」
 あくまでのんびりとした口調で言う。
 「貸せッ!」
 警察だけに中村刑事とも考えられたが倉田と言う名はこの強盗だった。
 「もしもし。代わったぜ」
 『畏れ入ります。サラ金強盗の倉田様でしようか? わたくし羽峰光司と申します。人質解放の交渉のため、お電話を差し上げました』
 倉田は頭がおかしくなりそうだった。
 この女店主はまるで日常そのままだし、そうかと思えば強盗相手に『様』をつけるネゴシエーターか。
 まあ確かにやたらに刺激しちゃまずいだろうから、柔らかくは当たるだろうが…とにかく逃走用の車だ。
 「はみねこさんよ。要求は二つだ。車と金。そうだな。一億で勘弁してやる。重いからな」
 『はみね こうじです。それとそう仰られても一億円となると用意に時間がかかるのですが。いかがでしょう? 人質を解放していただけたら逮捕の後で司法取引と言うことでは?』
 やんわりとした口調でさらっととんでもないことを言う。
 「ふざけんな!! いいか。こっちにゃ城南署の中村とか言うデカもいるんだ。ふざけているとそいつからぶっ殺すぞ」
 激昂していたのでその『音』に気がつかなかった。拳銃と手錠。そして警察手帳で気がいっぱいで『携帯電話』に考えが及ばなかった。
 カメラがついている。そのシャッター音に。
 携帯のカメラはいたずらや盗撮防止でシャッター音は消せない。だから交渉の際に怒鳴ったときを狙っていた。
 『ああ。待ってください。わかりました。古いお札で一億ですね』
 「そうだよ。物分りがいいじゃねぇか。車はとにかく目立たない奴だ。だからといってぽんコツはだめだぞ」
 交渉が有利に運び倉田は笑顔すら浮かべる。そのときだ。
 ここで初めて携帯電話に気がつく。
 「野郎ッ。中のようすをっ」
 倉田は電話を乱暴に切ると、中村の携帯を取り上げる。だがすでに写真は送信されていた。

 電話で人質の一人が城南署の刑事とわかり城南署に連絡を取る。そしてその中の仲間の刑事が携帯の写真を受信していた。
 それが現場の刑事たちに転送される。
 「人質は七人。犯人は逃走時そのままでふたりか。後はレイアウトが知りたいが…しかしどうしてこの女性は自由なんだ?」
 もちろん瑞枝のことである。せっかくの情報だが彼女の行動が混乱を呼んでいた。
 もっとも篭城の当事者たちも混乱していたから、それがそのまま伝わっただけか。
 「警部。人質の娘さんたちです」
 みずきと薫である。本来はふたりとも男だがそれを言っている場面ではない。
 「ママは? ママは無事なんですか? 刑事さん」
 激しくうろたえ涙する美少女。いや。女装美少年。
 「落ち着いて。喫茶店の関係者の方ですか?」
 「赤星みずきです。中には父か母がいるはずです」
 みずきの方が気丈だったのはさすがに年上。さらには無限塾での抗争で修羅場に慣れているのもあるだろう。
 「この中にいますか?」
 拡大した写真を見せられる。迷わず瑞枝を指差す。
 「母です」
 「店のレイアウトを教えてください」
 もちろん突入時の参考にするためだ。

 急を聞かされた秀樹は珍しく焦っていた。
 瑞樹が斑と戦ったときもぎりぎりまで手を貸さなかった彼だが、それは肉体は女でも「男」と見込んでのことである。
 しかし人質になっているのは無力な妻である。彼は走っていた。その前に一台のバイクが止まる。
 「赤星。乗れッ」
 「その声は藤宮!? どうしてオレの居場所を?」
 問われた藤宮はバイザーを上げてニカッと笑う。
 「一体いつからの付き合いだと思っているんだ」
 「ふっ。そうだったな。かつてはともに無限塾で悪と戦った仲だったな」
 そう。ふたりは旧友だった。だからみずき達の入学式直後の春日の急襲のときに現れたビッグワンに、藤宮と塾長は驚かなかったのだ。
 「オレも手を貸す。急ごう」
 タンデムで喫茶レッズへと急行する。

 「くそぉーっ。ふざけやがって。見せしめに誰かぶっ殺してやろうか」
 倉田は銃口を客に向ける。
 「ひぃぃぃっ」
 情けない声を上げてテーブルの下に隠れようとしたのはヤクザだった。見掛け倒しの見本のような男だった。
 「あ…アニキ」
 若いチンピラの中で崇拝が音を立てて崩れ落ちる。
 「わぁぁぁぁっ」
 雅彦にいたっては洋子の影に隠れる。
 「ま…雅彦さん?」
 うすうす感づいていたものの裏切りを見せられて衝撃を受けた。
 「はっはっはーっ。いいぞ。ぶっ殺せーッ」
 老人は無責任に煽り立てる。
 「おい。やめろ。銃声なんて鳴り響いたら機動隊が押し寄せてくるぞ。店の様子は伝わっているんだ」
 中村がやめさせるために言うが、頭に血が上った倉田はやめようとしなかった。しかし
 「やめなさい」
 なんと銃口の前に瑞枝が立ちはだかった。
 「どけっ」
 冷静に考えれば見せしめに殺すなら瑞枝でもよかったのだ。しかしこの不思議な女性にはなぜだか手を出しづらかった。
 「どきません。あなたがピストルを降ろすまでは」
 「……何なんだよ。お前…さっきから…」
 倉田もオサムもこの女性には翻弄されていた。
 死傷者は出なかったものの、威嚇射撃といえど人に向けて銃を撃てたオレたちなのに…。
 「私は…」
 瑞枝は静かに。そして力強く言った。
 「お母さんです」

 取り囲む警官隊。それをさらに取り囲む野次馬たち。みずき達は関係者といえど、危険に晒させないためそこまで下げられていた。
 そこで真顔で語るみずき。
 「七瀬。今回ばかりは女の体に感謝だぜ。胸が邪魔して銃弾が心臓に届かないかもしれないし、体が小さくなった分だけ当たりにくい」
 「みずき。まさか?」
 「飛び込む気なの? おねえちゃん」
 母の身を案ずるあまり飛び込むことを考え出した。さすがに背景に七瀬の治療能力を期待しているのはあるが。
 「暫し待て。今しがた姫が拙者の文を届けてくれたでござる。まもなく兄者(九郎)らてだれがここに参ろう」
 十郎太の言葉どおり、風魔衆の援軍となれば心強い。
 「待ってられるかよ。赤星のおふくろさんがやばいんだろ」
 「村上…」
 「母親に目の前で死なれるのは辛い。誰にもそんな目にあわせたくない」
 真理はみずきの母が好きだった。誰にでも分け隔てなく接する優しい彼女が、亡き母を思い出させてくれた。
 「冷静になれ。村上。相手は拳銃を持っている。逆に被害が及ぶことを考えろ」
 オヤジモードでなければ冷静沈着な参謀としてのポジションになる榊原が、クールダウンさせようとする。
 (俺だってあの人は好きだが…)
 妙に静かな上条と綾那。さすがにふざけないか…ふざけてはいないが静かに気を溜めて高めていた。
 突入の意思はありありだった。だが

 喫茶店内部。ふたりの強盗はこの女の「正体」に考えが及ぶ。
 (そうだ。オフクロ! くそっ。思えば情けなくなったもんだぜ。
 村が嫌になって飛び出して、一旗あげるつもりでお袋振り切って東京に来てみりゃ食うだけで精一杯。
 挙句の果てにゃ食い詰めて強盗かよ。どこでこうなっちまったんだろうなぁ)
 (母ちゃん…ゴメンよ。俺が馬鹿だったよ。ヤクザな世界にあこがれて、泣かせちまったよなぁ。母ちゃん。どうしてるかな?)
 ふたりは急に、自分の行為がとても恥ずべきものと思い知る。

 「ふははははは」
 不釣合いな高笑いがその現場に響く。野次馬どころか警官隊まで振り返ると、機動隊を運んだ車の上に怪人物が。
 一人は野球のユニフォームに身を包み口元はマフラーで。目元は仮面で隠していた。
 「あんたは…」「野球忍者」「ビッグワン」
 何度も顔をあわせていたみずき達はこれはわかった。だがもう一人。
 ライダースーツに身を包み、フルフェイスのヘルメットの男。銀色の手袋。
 目を引くのが空手用のプロテクター。緑色のそれが胸部を覆う。
 その「ライダー」は空手の「決め」のポーズを取っていた。
 そう。彼は藤宮博の変装した姿だ。
 防具としての意味合いもあるが(プロテクターは防弾チョッキ代わり)「藤宮博」から「ビッグワン」の正体に及ぶのが望ましくなかった。
 だから逆転の発想で自分の正体を隠した。
 「いくぞ」「おう」

 喫茶店内部では異様な展開になっていた。ふたりの強盗が大人しくなってきたのだ。
 無我夢中ならいざ知らず、冷静に振り返ると恥の多い我が身を思い力が抜けてきた。
 「あなたたちもやりたくてこんなことをしたわけじゃないんでしょう」
 説得と言うより「説教」の瑞枝だった。彼女にして見れは自分の子供たちにするのと同じつもりだった。
 だから口をついて出たのがこのセリフだった。
 「こんなことしたらだめじゃない。めっ」
 「わああああああああ。オフクロぉぉぉぉ」
 「母ちゃん。ごめんよぉぉぉぉぉぉ

 自分の母親を思い出したふたりの強盗は子供に帰り、叱られたそのままに泣き出した。

 「ふはははははははははははは」
 「『匿名希望ライダー』キック」

 警察が止めるまもなく二人はウィンドウを蹴り破り飛び込む。やむを得ず機動隊もそれに準じる。
 しかし一同が見たのは抱き合って泣き崩れる二人の強盗の姿。
 「こ…これは?」
 とにかく身柄確保。二人は抵抗せず大人しく手錠をかけられた。
 泣きじゃくり「オフクロ」「母ちゃん」と連呼する姿は奇異であった。そのまま連行される。
 「大丈夫ですか」
 瑞枝は手錠にとらわれていた中村刑事を助け起こす。
 「いやはや。助かりました。感謝状をお送りしたいと思いますよ」
 照れからそんな言葉を口にする。彼もまた救急車で搬送される。

 「あんたにあこがれていた俺が馬鹿だったよ」
 チンピラはヤクザを見限ってしまった。ヤクザはうなだれてそのまま警官に保護される。
 洋子は雅彦に平手打ちを見舞うと
 「婚約の話はなかったことにしましょう」
と、冷たく言うと警察に同行した。
 両者ともに信頼を裏切った形の結末だった。
 「ほら。おじさんも来ようか」
 「ひぃーっく」
 老人もすっかり酔いつぶれ警察に事情聴取で連れて行かれた。

 そして…見詰め合うビッグワン。否。秀樹と瑞枝。
 「怖くは…なかったですか?」
 あくまで「ビッグワン」として他人のように振舞う。それに対して瑞枝はにっこりと微笑み
 「はい。だって、きっとあなたが助けてくれると信じてましたもの」
照れもせずに言い切る。これにはさすがの野球忍者も頬が熱くなる。
 「さ…さらばだ」
 立ち去り方にも切れがなかった。(ちなみに藤宮も事態の解決を確認したらいつの間にかいなくなっていた)
 「オフクロ」「ママ」「おばさま」
 みずき達が駆け寄る。瑞枝はにこっと笑うと
 「おかえりなさい」と優しく迎えた。

 後日。見舞いの人間が絶えなかった。彼女の人柄を示す話である。
 「たびたびすみません。あの強盗。うちの管内で住んでたもので。事情聴取に伺いました」
 「ちょっとちょっと。大久さん。何べん事情聴取に来ればいいの?」
 「見舞い」に来ていたうちの一人がクレームをつける。
 「現場百ぺんのことばもあるので。あ。お茶はちゃんと御代を出しますから」
 「はい。わかりました」
 この優しい微笑には強盗だっていちころだな。そう思わずにはいられない一同だった。

次回予告

 急襲。北条屋敷。風魔は倒され姫子が連れ去られる。敵の格闘集団の防衛を突破して姫子奪還に走る。
僅かな残りと助っ人として友としてみずき達が加勢する。その前に風魔を倒したものたち。そして一人の男が十郎太の前に立ちはだかる。
 次回PanicPanic第26話「花嫁は姫子!?」
 クールでないとやっていけない。ホットでないとやってられない。

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