第26話「花嫁は姫子!?」Part2   Part1に戻る

 深夜。窓からの来訪者に驚く七瀬。厚手のピンクのネグリジェの胸元に毛布をあてがい隠すが、少女とわかりそれは降ろす。
「あなたたちは…風間君の!?」
 体育祭で見たことがある。十郎太の妹たちだ。
「夜分に参る無礼をお赦しください。及川さま」
「ですが火急の用向き。兄を…兄をお救いください」
「風間君を?」
 夜中に自分のところを訪れてくる。これはもう大怪我を治療して欲しいと言う用件と考えていいだろう。
 そして切羽詰った様子。何かがあったのは間違いなかった。
「わかったわ。着替えるまで待って貰える?」
 七瀬は外出着に着替えると双子姉妹に同行した。

 寝巻き姿のまま連れてこられた姫子。未だに薬が効いて眠っている。出迎えた女性スタッフに
「丁重にもてなせ。プリンスの奥様になるかただ」
と指図した獣人。そのまま担架に乗せられ中へと運ばれる姫子。
「さて」
 七人は招かれざる客。秋本虎次郎に相対した。
「正直、驚いている。ここまでしがみついてくるとはな」
 ぐるりと取り囲む。逃す気のない陣形だ。
 だがそれすら楽しむように薄笑いを浮かべる秋本。
「俺は飢えているのさ。戦いにな。ありつけるならこの程度、わけはない」
 そう低い声で言う。
「我々と戦いに来たのか?」と獣人。頭を振る秋本。
「今はまだあんたらじゃない。連れてきたお姫様がいるだろう。それを取り返しに来る男。そいつと戦いたい。それが望みだ。もっとも…排除する気ならてめーらからやるぜ」
 値踏みするように見ている獣人は、傍らの巫女を見る。
「…心拍数。脈拍ともに変化はありません。肌の色から判断するに汗もかいてないし、体温の変化もありません。彼はウソをついていません。本気です」
「ふむ」
「もしも席が無いってんなら…一人強制的に退場してもらうがな」
 ざわめく一同。特に視線を向けられたRは揺らぐ。秋本を制したのは獣人。
「まて。確かに奪還は予測される。警備はきちんとしたい。ましてやプリンスの警護もある」
「だからオレを使えよ。役に立つぜ。俺はな」
 しばらく考えていた獣人。この男の驚異的な体力。そして何より躊躇わずに刃を振り下ろせそうなこの目が恐ろしく、そして気に入った。
「よろしい。客員として迎えよう。名前は?」
「秋本…秋本虎次郎」
「コジロウ? ツバメガエシのコジロウか?」
 木刀を振り回す姿が剣豪とダブったようだ。秋本は首を静かに横に振る。
「違うな。『狂虎』の虎次郎さ」

 北条邸。うめき声を上げてうごめく忍たち。惨状に連れてこられた七瀬も驚く。
 中でももっとも重傷なのが「獣人」と戦った十郎太だった。
「風間君!?」
 幸い出血はなかったのと普段の鍛錬がものを言ったが、それとて重傷には違いない。
「どうしたのよ? これは。待ってて。今すぐ治して上げる」
 彼女のマリオネット。ダンシングクィーンが暖かな光を損傷箇所に注がれると傷が治って行く。
「む…むぅ…かたじけない」
「よかった…それにしてもこれは一体どうしたのよ?」
「…その話は後ほどにしていただけまいか? 今はとにかく他の風魔衆の治療をお願いしたい」
 どことなく「話したくない」ようにも見えた。そして確かにうめいているけが人を捨てては置けない。
 七瀬は重傷のものから順番に治療していった。

 薬による不自然な睡眠から目覚めた姫子は、ぼんやりする頭で周りを見回した。
 畳でなら十畳程度の広さ。ベッドだけがぽつんと。そのベッドといい、敷かれているカーペットといい新品であったがどこかこの部屋にそぐわない。
「……ここは?……まるで座敷牢ですわ……」
 意識をはっきりさせるためにわざと言葉を口に出して見る。
「お目覚めですか? ヒメコ」
 突然、天井から声が。スピーカーを通してのものと数瞬後にわかる。
「この声…プリンスさんですか!?」
「さすがだね。一度だけで憶えてくれるとは。光栄だよ」
 大きな窓のカーテンが自動的に開いて行く。白いスーツ姿のプリンスが。
 その向こうにまるでオペレーションルームのように多数のモニターを配した部屋が見える。
「ようこそ。日本の僕の屋敷に」
 恭しく礼をしてみせる。
「プリンスさん。いささかひどくはありませんか? 風魔の皆さんに大怪我をさせてまで、わたくしをここに連れてくるなんて」
「それほどまでにあなたに惚れました。僕を狂わせるほどに。
 本当ならすぐにでもお連れしたかったのですが、その部屋をあなたのために改造するのに時間がかかりました。
 元々は僕に逆らうものをさらし者にしつつ捉えておく牢屋。ですが今はあなたを始終見ているための部屋に。
 壁の向こうにトイレとシャワールームがあります。ふふふ。『ヒノキ風呂』じゃなくて申し訳ないですが。
 食事は時間になったらお出しします。狭いところですがそれ以外の不自由はさせません」
 本人は微笑みのつもりだろうが、薄笑いを浮かべて言う。
「私をここから出してください」
 姫子は努めて穏やかに頼み込む。
 いくら世間知らずの彼女でもこんな仕打ちを受ければ「切れて」も不思議はないが、そこは忍耐力の強さで押し殺す。
 だがプリンスはますます饒舌になる。
「ふふふ。出られませんよ。ヒメコ。この部屋の壁は10ミリ鉄板五枚重ね。合間に特殊な素材を入れてあるので焼ききるのにも時間がかかります。
 この窓も防弾ガラス。一番弱いといえばそうですが、それでも簡単には破壊できません。
 そもそもこの窓から壊そうと思ったら、まずこの部屋に入らないといけませんが、それには僕の誇る7人の戦士を倒さないといけない。そう。彼ら『ラッキーセブン』をね」
 ずらりとプリンスの後ろに並ぶ7人の戦士たち。

 北条屋敷。さすがの七瀬といえど全員を治しきれない。だから軽微なものは自然治癒に任せることにした。
 十郎太の次に治療したのが九郎。これも危ない状態ではあった。
「不思議な力だ…あなたは菩薩の生まれ変わりか?」
 いくらなんでも菩薩に例えられては落ち着かない七瀬。治せるだけ治してから事情を尋ねることにした。
「実は…姫がさらわれ申した」
「姫ちゃんが!?」
 無我夢中で気がつかなかったが、出てきてしかるべきの姫子の姿がない。
「私も敵の一人と切り結んでましたが、刀の扱いがやたらに上手い。あの捌き方。小柄ゆえに非力と見ましたが、その分技にぬきんでていたようにも。恐らくは武器はそつなく使いこなすでありましょう。
 そして連れてこられた姫に気をとられた隙を突かれ、胴をなぎ払われました。着込みがなければ死んでいました。あばらを折られてしたたかに苦しめられましたが」
 淡々と事実を話す。本来なら恥とも言うべきことだが、怪我を治してくれた相手にだんまりは無礼と思ったのだ。
「でも…風間君やお兄さんに怪我をさせるなんてとんでもない相手みたいですね…」
「負け惜しみではなく一対一ならあの狼男以外ならさほど遅れを取る相手ではござらん。だがまとまると歯車がかみ合い、単なる七人ではなく十人にも二十人にも匹敵する働きぶり」
 そのとき。風が舞った。弥生の「兄上」と言う悲痛な叫びが上がる。
 七瀬が声のほうを向くと月に浮かぶ十郎太の影。
「風間君。怪我は治ったけどまだ体力が。学校で綾那ちゃんに」
「のんびりなどしてられないでござる。姫を探す」
 降下しながらそれだけ言うと人家の屋根の上に着地。そして屋根から屋根へと跳び、いずこかへと消えた。

 圧倒的な力を見せることで姫子を屈服させる。それが狙いのプリンスだった。だから「牢」にも入れて自分の立場を思い知らせようとした。
 そうすれば自分から婚姻届にもサインをする…と。幼稚な発想だった。
 そんな幼稚な思惑に乗る姫子ではなかった。
 もう一つプリンスにとっての計算外がこの忍耐力。
 牢獄にとらわれれば出してもらうように哀願してくるはず。それがまるで取り乱さない。
(なんて女だ…これがサムライの女か。ますます惚れた。力ずくがだめならルールに訴える)
「ヒメコ。ならばゲームをしよう」
「ゲーム…ですか?」
 この状況下での突飛な提案にさすがに反応する姫子。
「そうさ。日本の小説で『走れ メロス』と言う作品があったね。それと同じさ。君の信じるニンジャたちが君を期限までに連れて帰れたら僕は君を諦めよう。
 期限は日曜の朝。僕たちはそのときに帰る。君が連れ去られたら僕たちだけで帰る。
 しかし助けられなかったら君も僕と一緒に来る。そのまま教会に行って結婚式だ。それでどうだ」
 一方的な提案ではあるが、このままでは本当に本国まで連れて行かれかねない。それよりは僅かだが希望が見えた。
「……………よいですわ。それまでにはきっと助けが来ます。お受けいたします」
 助けがこなくても、賭けに負けても結果はこの男の嫁になる。どの道、同じだった。
「ふふふ。だがどうかな? まずわれわれの仕業とはわからないだろう。そしてわかったとしてもこの精鋭たちをどう潜り抜ける? 君は絶望するだけだ。それを救えるのは僕の愛だけなんだよ」
 それでも姫子は、不思議と信じられた。十郎太が来ることを。

「よう。王子様。あのお姫さんと賭けをしたって?」
 ご機嫌なプリンスの前に秋本が現れる。
「君は…雇われ用心棒か。それがどうした?」
(くっ。日本人は何を考えているかわかりにくい。腕利きらしいから追っ払わずに利用するが…門番でもさせておけばいいものをっ)
「くくく。いや。こちらの望みどおりだなと思ってな。面白くなってきたぜ」
 ニヤニヤと笑いながら立ち去る。
(だが奴らが来なきゃ肩透かしってもんだな。それなら)

 ほとんど寝てなく着替えだけして、とりあえず登校した七瀬。綾那に頼み体力のチャージをする。
 当然ながら十郎太。そして姫子は欠席。
「珍しいね。姫ちゃんと風間君が揃って休むなんて」
「それが…」
 七瀬の口から語られる重大な事件。

 ふらりとキング日本屋敷を出る秋本。咎めようにもラッキーセブンよりはるかに危ない。「このままいなくなれ」と思いつつ雑兵は許可した。

 放課後。彼ら六人は北条屋敷へと。激しい戦闘の爪あとが残っている。
「こいつは・・・」
「酷いな」
「ああ。惨い」
「どんな奴らに姫はさらわれたんだ?」
「えーとね。(九郎)お兄さんの話だと『Gと名乗る剣の達人』『軍人』『拳法使い』『空飛ぶ女の子』『鎧の大男』『巫女さん』『狼男』だって」
「…『四季隊』や『破壊魔四人衆』ばりのバラエティだな」
 上条が率直な感想を述べたときに上から人が。着地はしたがそのまま前庭に倒れこむ。十郎太だ。
「風間!?」「十!?」「風間君!?」
 駆け寄る六人。とにかく体力補給と怪我の治療にかかる。顔色がよくなる十郎太。
「よかった…単なる疲れみたい」
「ああ。もしも毒だったら取り除ける姫ちゃんがいないしな」
 七瀬の安堵の言葉をみずきが続ける。
「う…」
 意識を取り戻した十郎太。
「…おぬしら…」
「気がついたんだね。よかった」
 綾那が子供のように喜ぶ。
「かたじけない…」
「いいのいいの。困ったときはお互い様」
 綾那のこの明るさはこの場にはとてもありがたいものであった。鬱蒼とした雰囲気が取り除かれる。
「……拙者は…情けない」
 芝生にこぼれる熱い物。
「か…風間!?」
 鉄仮面の涙に激しく動揺する一同。ちなみに上条は両手の中指と薬指だけ折りたたみ、後の指は全部伸ばす形だった。
 ふざけているのではなく染み付いているのだろう。
「綾那殿…七瀬殿…兄者たち。そして多くの人々に助けられてばかりだ…そのくせ姫を守りきれなかった…それでよく護衛などと大口を叩けたものよ…」
 姫子の拉致。風魔衆の敗北。自身の敗北。それらが重なりさすがの十郎太も打ちのめされて自虐気味になる。
 毒舌の真理でさえかける言葉が思いつかなかった。それなのに
「まったく…無様なものね」
 制服姿の橘千鶴が唐突に現れた。
「珍しく休んだから風邪でも引いたかもしれないと思って、とどめを刺しに来たけど…そういうこと。なるほど」
 勝手に近くに入ってくる。何しろ警備システムも死んでいるのだ。

 千鶴は充分に近寄ると高い声で高飛車に言い放つ。
「それにしても姫子もたまらないわよね。守りきれないだけじゃなくて、泣き言をこぼす護衛じゃね」
 この言葉には十郎太以外の六人が怒った。
「なんだと? いくら先輩でも言っていいことと悪いことがあるぜ」
 代表して真理が詰め寄る。微塵も動じず「偉そうな」千鶴。
「ふん。私のボディガードたちは、例え私がさらわれても泣き言なんて言ってないで、奪い返すことを考えるといっているのよ。あんたも言われて悔しいなら、姫子を奪い返して来たらどう?」
「…千鶴殿…」
 真意を悟り怒りが一転して収まる一同。照れからそういう言い方をしただけに逆に頬が熱くなる千鶴。
「ふ…ふん。私はただ、あの女がいないと馬鹿にする相手がいなくて困るだけよ」
「ちーちゃん。いい人だぁ」
 感動した綾那が目を潤ませて言う。
「だぁぁぁっ。あんたまでちーちゃん呼ばわり?」
 場が和んだ。多少だが余裕も生まれ頭も回りだす。榊原が尋ねる。
「風間。掻っ攫う相手に心当たりはないのか?」
「ありすぎるでござる。だが身代金要求の連絡はまだ入らぬ」
 返答は訊ねられた十郎太ではなく、いつの間にかそばにいた青年から返ってきた。
「お兄さん」
 七瀬が言う。九郎にしてみればいくら知った顔ばかりでも、前庭で固まっていればそりゃ出てくるであろう。
「それゆえ拙者。心当たりを片っ端から探したでござるが…」
 九郎の返答を受けて深夜に飛び出して何をしていたか説明する。さらに
「…それにあの狼男。どこかで聞いた声。覆面越しのようにくぐもった聞き取りにくい声でよく思い出せぬが」
「危ない」
 九郎が突然飛び出し、飛来物を受け止めた。石を包んだ紙。石は何の変哲もないもの。投げるための単なる重石であろう。
「文?」
 読んでみる。
「北条姫子はキング日本屋敷にいる。日曜の夜明けまでに連れ帰らねばプリンスの本国につれて帰られ嫁にされる」
「なにぃぃぃぃぃぃ?」
 衝撃の内容であった。

 手紙を投げ込んだのは秋本。彼は一同が…否。十郎太がそれを読んだのを確認して、満足げに微笑み屋敷に戻ることにした。
(これでよし。怒りに漲り、そして何より姫の救出に大マジのてめーと早く戦いたいぜ。だが今じゃねぇ。お姫さんのそばで最高に力を発揮したところでだ)
 彼はそちらに心を取られていたので、背後の観察者に気がつかなかった。
 気がつかない理由の一つにはなじみの気配と言うのもあったが…

 土曜の深夜。
 捜索に捜索を重ねたが姫子の行方はつかめなかった。
 逆に言えば裏が取れた。もはやあの手紙を信じるしかない。
 風魔の精鋭十名。その中に九郎と十郎太もいた。
 もっと大人数で行きたかったものの、屋敷を空には出来ない。この姫子の拉致の騒ぎに付け込んで、他の勢力が当主を狙ってこないとも限らない。
 だからこちらの守りも充分に必要だった。
「よいか。我ら十名。命に代えても姫様をお救い申すぞ」
 こくりと頷く忍装束の男たち。特に十郎太は本気で命を懸けていた。
「この命。捨てる覚悟でござる」
「えー。死んじゃ嫌だよ。風間くん」
 この局面にまったく不釣合いな少女の声。門から「えへへ」と顔を出す綾那。いつものセーラー服姿。
「綾那殿? どうして」
 意外な訪問者にさすがに驚く十郎太達。この出発は極秘だったのに。
「見えたんだよ。この画が。まったく…知った以上は見捨てられないだろ」と、榊原。「ビッグ・ショット」の予知が日中にあったのだ。こちらはスポーツウェア。
「これ以上。誰かがいなくなるなんて俺が許さん」
 なぜか『クールで熱い』口調で言う上条。白いTシャツの上からベスト。濃い緑のズボンにブーツとゲリラ風だった。
「喧嘩上等。誰に喧嘩を売ったか思い知らせてやるよ」
 真理は豹柄のトップと皮の黒いミニスカート。いつもの格好である。常に臨戦態勢と言うことか。
「もう。目的はあくまでも姫ちゃんを連れ戻すことでしょ?」
 七瀬はピンクのブラウス。裾は入れてない。珍しいのはパンツルック。さすがに動きやすさを考慮したようだ。
「行こうぜ。助けにさ」
 裸の薄い胸にさらしを巻いてその上からジャケットと言う姿の瑞樹。
 勢ぞろいしていた。涙が出そうになる十郎太だが
「お気持ちだけ頂戴しておこう。これより向かうは死地。おぬしらを巻き込むわけには行かない」
「連れてってくれよ。アンタらにゃご主人様だが、アタイにとっちゃ友達だ。さっきの上条のセリフじゃないけど、これ以上、友達がいなくなるのはゴメンだ」
(真理ちゃん。ゆかりのことを…)
「しかし…綾那殿。七瀬殿はいささか」
「えー。でもボクたちいないと」「怪我の治療や体力回復でついて行くだけよ。危ないことはしないわ」
(ウソつけ。戦うつもりがあるだろ)
 綾那は一番着慣れたセーラー服。未だに前の学校のものを着用していた。
 七瀬はスカートじゃない時点で見えみえだったが、さらに榊原の眼力は七瀬がスポーツブラ着用であることまで見抜いていた。
「奇麗事は申しません。こちらにも守りを置くゆえに、これ以上は風魔衆を連れて行けません。ですが戦力はもっと欲しい」
「兄者!」
 止めると思いきや逆の事を言い出そうとする九郎に戸惑う十郎太。
「ですがわれわれも姫を最優先。あなた方は自分で危地を乗り越えざるを得ません。それでよろしければ援軍。ありがたくお受けいたします」
「このトラックだな」
 榊原がいち早く乗り込む。誰も迷わず荷台へと乗り込む。とめることは出来ない。むしろ手伝ってもらうしかないとみんな理解した。
 風魔衆も続く。九郎と運転役は前。十郎太も荷台へ。
「…すまん」
 頭をたれる十郎太にサムズアップを伴う笑顔の上条。みんな笑顔だった。

「よし。これより姫様救出に出向くぞ」
 九郎の言葉でエンジンがかかり、トラックは走り出す。
 戦地となるキングの屋敷へ。

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