第34話「Merry Xmas」

 12/24日。クリスマスイブ。
 あちこちで宗教に関係なくパーティーが行われる。
 この北条グループ傘下のホテルの大広間でも、パーティーが行われようとしていた。

「うわぁ。すっごいホテルねぇ」
 見上げて感嘆の息を漏らすみずき。
 どんより曇った夜空。雨どころか雪の降りそうな天気。気温もかなり低いのに彼女はスカート姿だった。
 さすがに厚手のストッキング着用だしコートも纏っている。それでもこの寒空にスカートだ。
 生まれついての女でも敬遠するようなこの寒さでスカートである。
 長い髪の毛は三つ編みにしてリボンを施してある。

 一方の七瀬は真っ赤なコート。ニットの手袋。
 パンツルックの苦手な彼女もスカートである。
「私たち、なんだか場違いみたいな気がしてきたわね」
 もはやみずきとは女同士の感覚でしゃべっている。
 あのボクシングの試合では生まれついての女である自分ですら『燃えた』のに、終始醒めた目でいたみずき。
 もちろん格闘の好きな女もいれば、興味のない男もいる。
 それでも以前のみずきならああはクールに振舞えない。
(もう…この子は女の子なんだ。そう思わないと…)
 そして気持ちを現実に戻す。
「ねぇ? これがあってもつまみ出されたりしないかな?」
 みずきの言葉。彼女は招待状を手にしていた。
「うーん。行くだけ行って見ましょ」
 ふたりは受付へと出向く。

「赤星みずき様と及川七瀬様ですね。姫子お嬢様から案内を言付けられています」
 ほっとさせる受付嬢の言葉だった。
「どうぞこちらへ」
 別の女性係員に案内されて更衣室へ。インターホン越しにやり取りが。どうやら中にも一人控えているらしい。
「どうぞ。お二人が最初です」
 扉の向こうへ。
「わぁ」
 思わず声が出る。様々なパーティードレスが吊るされていた。『貸衣装』のようだ。
「いらっしゃいませ。姫子お嬢様からお話を伺っております。サイズは取り揃えてあります。お好きな衣装にお着替え下さい」
「いいの?」
 言われてみずきは浮かれ気味にドレスを選び始めた。
 苦笑して七瀬も続く。

「ほえー。大きなホテルだね。明君」
 最近は二人だけだと名前で呼ぶようになった綾那である。
 彼女も可愛い物好きでやはりスカートである。たださすがに長めのものだが。
「うん。例えて言うならスマートブレインの本社ビルみたいだな」
 相変わらずの上条である。ボクシングのダメージは七瀬や綾那が解消したので、いつもどおりの顔である。
 彼はロングコートを着用していた。その内ポケットから招待状を。
 みずきと七瀬同様に受付から案内されていく。
 当然だが更衣室は男女別だが。

「どう? 似合うかしら?」
 くるっと回転してみせるみずき。レモンイエローのパーティードレス。
 背中と胸元が大胆に露出しているが、肩は大きく膨らんでいる。
 パニエがスカートをふわっと広げている。背中には大きなリボン。
「うん。いいんじゃない?」
 七瀬も同様のパーティードレス。こちらのスカートは広がり具合がやや抑え目。色はライムグリーン。肩やウェストにあるリボンが愛らしい印象を与えている。
「お決まりですか? それではよろしければメイクをさせていただきたいのですが」
「えっ? そんなことまでサービスしてくれるの?」
「うーん。私は派手なの好きじゃないんですけど…」
 喜んだのがみずきで、渋ったのが七瀬と逆の構図である。
 だが何か理由があるのかやたらに勧めてくる。
 仕方なく七瀬も応じた。
 七瀬はナチュラルメイク。一方のみずきはいかにも「お化粧しました」と言う感じのメイクだった。そこに
「あっ。みーちゃん。七瀬ちゃん。来てたんだ。わぁーっ可愛い」
 綾那が入ってきたのだ。係員に言われて彼女もドレスを選び出す。

「まぁあの日本屋敷でクリスマスパーティーもなんだけどさ…」
 渋い表情の真理。彼女は寒さには強かったがさすがにここは革パンツ。上も革ジャンとワイルドに決めていた。
「おまえさ。パーティーでそのかっこうはないだろう」
 タキシード姿の榊原が言う。場所が場所だけにこの場合はしっくり来る。
「アタイは元々こんなパーティーなんて気乗りしなくてね。姫とアタイの仲だろう。ブレイコーって奴さ」
「まぁいいか。このホテルの最上階のスィートを取ってある。脱いでしまえばおんなじだ」
「…あんたが言うと冗談に聞こえないんだが…」
 二人も受付で案内されて行く。

「おう。あんたらも来てたんだ」
 更衣室で衣装を変えるように言われて、さすがに素直に応じた真理。
 先客がみずき。七瀬。そして綾那だ。
「それにしても…綾那。ぷっくく。あはははははは。ホント可愛いな。お人形さんみたいだ」
 本気で腹を抱えて笑い出す。怒り顔の印象の強い真理だが、意外に笑顔も多い。
 やはり『友だち』の前だからか?
「うそ。七五三とか思ったでしょ」
 ぷぅっと頬を膨らませるから余計に幼く見える綾那。本当にお人形さんのようである。
 真っ赤なドレス。フリルがこれでもかと使われている。
 これ自体は綾那のシュミを考えればわかるが、メイクが厄介だった。
 何しろ幼い顔立ち。どうやっても「七五三」である。
 メイクしたら逆に幼くみえると言う珍しい例である。
「あーははは。あー笑った笑った」
 目じりの涙を拭う。
「涙が出るまで笑う? ひどいよ。真理ちゃん」
「あははは。ごめんごめん」
 本気の抗議に誠意のない謝罪。そして衣装を一通り見る真理。
「さてと。んじゃアタイも決めるか。そうだな。この金色の奴で行くか」
「早!?」
 三人が驚くほどに文字通りの即決だった。
 ストラップ状の肩。胸から下だけを覆うタイプのラメ入りのドレスだった。
「こういうのは閃きが大事なのさ」
 僅か五分で着替えてメイクに。

 そして大広間に。そこには既に男たちも。
 榊原は自前のだが、上条もタキシードを着せられていた。
「上条君。それなぁに」
 みんなの前なので苗字を呼ぶ綾那の質問。
「うん。いつもの調子で『欲しいかな』といってみたら『言伝られている』と渡されて」
 目を覆う仮面だった。それを顔に当てる。
「『タキシード仮面』なんてね」
 脱力する一同。だがむしろこれでリラックスできた。やはり若干居心地が悪かったのだ。
 豪華な広間。肩のこる衣装。女性陣はメイクも。
 どう食べたらいいのかわからない料理が並ぶ。
 場違いな雰囲気に緊張していたのだ。

 やがてパーティーの開始時刻となる。
 当主が挨拶をして、続いて乾杯の音頭が二人の娘によって。
 これでみんなこの格好を強要された理由を理解した。
 姫子も肩の大きく出たドレスだったのだ。遠目にも赤くなっているのがわかる。
 傍らの愛子が堂々としている…むしろのりのりなので、妹に付き合わされてこのドレスのようだ。
「つまり…自分だけじゃ恥ずかしかったんだな…姫は」
 威風堂々とさえしている真理がカクテルグラス片手につぶやく。

「それではみなさま」
 元気いっぱいの愛子の声が響く。大きく肩と背中の出たパーティードレス。色々と光物をつけているようだ。
「め…メリークリスマスですわ」
 姫子も同様のドレス。露出の大きさに恥じ入り、どもってさえしまう。
 だが招待客にはそれも愛らしく見えたようだ。
「メリークリスマス」の声で乾杯となる。

 立食形式のパーティー。食べ放題だった。
「モンブラン。ガトーショコラ。ミルフィーユ。んふふふ。しあわせっ」
 男のときから甘党だったみずき。女となってはなおさらである。
「あんたいきなりデザートから入るの?」
 七瀬はすっかりもとの口調だ。もうみずきは女と、心の中で折り合いがついたのかもしれない。
 『ダイエットがいる』と気にしている彼女は、サラダから手にしていた。
「えっ。まだデザート食べちゃいけないの?」
 綾那もパフェを食べていた。口の周りがクリームだらけ。
「いいんじゃない? 好き好きでさ」
 フライドチキンとアイスミルクと言う組み合わせの榊原。
「そうそう。酒も同じさ」
 上機嫌の真理。通りすがりのウェイターのトレイからひょいとカクテルを。よく見ると近くのテーブルにはいくつも空のグラスが。
「むぅ。上等で新鮮な魚と上質の米。それがバランスよく握られ口の中でさらりと溶ける。これは究極のメニューに」
 食べるときでもオタク節全開の上条だった。

「あっ。皆さん。探しましたよ」
 姫子がやってきた。近くで見るとやはり若干の化粧をされているらしいとわかる。
「ごめんなさい。お付き合いをさせちゃって」
 これはドレスのことを言っている。
「ううん。ありがとー。姫ちゃん。ボクこんなお姫様みたいなドレス着てみたかったんだ」
 社交辞令ではなく本心から喜んでお礼を言っている綾那。
「で…僕らは君に付き合った形かな? 風間」
「すまぬ。拙者も道化になった気分。お主らがいるので心強いでござる」
 十郎太もタキシード姿だった。さすがに和風は今回は封印。
「そうねぇ。たまにはこんな格好だってしたいものね」
 以前なら絶対したがらなかったみずきが言う。
 もう心から女になって一ヵ月半にはなる。既に男も女もなく…と、言うより女として接し始めていた。

「あら。姫子。お久しぶり」
 今度は上条たちの知らない顔だ。
 どうやらやはり『お嬢様』らしい。堂々と着こなしている。パーティーにも慣れているようだ。
 髪の量の多いツインテール。上条がイラストに描いたらピンクで描きそうな印象。
 綺麗な球体の顔。はっきりとした目鼻立ち。美少女だった。鼻だけは若干小さいが、それはむしろ愛らしく見せていた。
 身長は女としては高からず低からず。敢えてあげればやや低いが。
「まりあさん。お久しぶりですわ。来てくださってありがとうございます」
 再会を喜ぶ。そんな姫子の態度だった。そして榊原達のほうを向く。
「御紹介させていただきますわ。高嶺まりあさん。中学時代は同じクラスでしたの」
「高嶺まりあです。よろしくお願いしますわ」
 スカートをつまみ上げ優雅に笑顔を浮かべて挨拶。

華麗なるお嬢さま二人

このイラストは参太郎さんからいただきました。
ありがとうございました。


「そしてまりあさん。こちらが現在の高校のお友達で…」
 真理たちが紹介される。
「皆さん。姫子の世間知らずにゃ苦労してるでしょ?」
 「お嬢様」と言う割りにはざっくばらんな性格なようだ。
「今日はゆっくりしていってくださいね」
「ええ…と、言いたいけど明日はうちのほうのパーティーなのよ。ほどほどにしないとね。
姫子。あんたのところにも招待状は行ってるでしょ?」
「はい。明日は御邪魔させて頂きますね。あの…ところで優介さんは?」
「つれてこなかったわ。こんなところにつれて来たら目が離せないもの」
 言うなり十郎太達男性陣を一瞥する。にらまれた榊原と上条は肩をすくめる。
「僕たち…何かした?」
「さぁ? まぁよく女の子に『悪い人ね』とは言われるが…」
 初対面の少女に睨まれる覚えのない彼らは首を捻っていた。

 まりあと入れ替わるように千鶴がやってきた。
 まるでウェディングドレスのような金色のドレス。装飾品もピアスに指輪。ネックレスとたくさんつけていた。
 思わず引いてしまうほど派手であった。
 心なしそばの坂本と入来も頬を染めているような。
「今、高嶺まりあもいなかった? 水木優介も?」
 姫子に会うなり不躾に切り出す。
「まりあさんだけでしたわ。優介さんはご一緒してなかったようです」
「そう。よかったわ」
 珍しく安堵の息を。
「まりあならともかく、水木優介がいた日にゃたまらないものね…あら。いたの? 赤星みずき」
「こんばんわ」
 坂本が千鶴に付き合っているのに、にこやかなみずきである。
(まさか…この前のことを忘れたとか? 女の子ってわからないなぁ…)
 表情がこわばる正直者の坂本。もちろんキスを迫られたことをさしている。
「似合ってるじゃない。それならいくらでも会場の若い男が相手してくれるわよ。坂本君以外はね」
「坂本先輩はお相手してくれないんですかぁ?」
 「女」になって以来たびたび出すようになった甘え声。
「いや…あの…その…」
 本命が七瀬の彼の立場としてはきっぱり否定したい。
 しかし『七瀬の親友』であるみずきに恥をかかせるのはできれば避けたい。
 それで言いよどんでしまったのだ。
「するわけないじゃない。坂本君は今夜は…ううん。ずっと私と一緒なんだから」
 告白には臆した割りに大胆なセリフ。やはりパーティーで若干浮かれているようだ。
 千鶴の機嫌を損ねたくないのもあるし、今はむしろ、みずきの方が厄介に感じた坂本は否定しない。
 実際にこの三人は行動を共にすることも多いから、その方が無難といえた。
「じゃあねぇ♪ あなたは女同士のイブを過ごしなさい♪」
 坂本の腕を取りつつその場を去る。

「あっ。鈴木君。メリークリスマス」
 パーティードレスの愛子がクラスメイトの男子を見つけて挨拶する。
「北条…メリークリスマス…って、お前んちじゃなくてホテルじゃないか」
 鈴木と呼ばれた男子中学生は学生服姿。まさかホテルとは思わなかったので困ってしまったのだ。
「うちみたいなものよ。北条グループのホテルだもん」
 しれっとして言い放つ愛子。こういうセリフは令嬢と思わせるが、何しろざっくばらんな性格で人を分け隔てしない。
「ウチみたいなって…」
「それより(クラスの)みんなは? のんのんやさっちんは?」
「ああ。野村も竹中(早智子)も来てるぜ」
「ほんと。それじゃあいさつ回りが終わったら後から行くね。ところで高校生くらいのグループ見なかった?」
「あれ?」
 顎をしゃくるとみずき達が。その中に姫子が。
「いた。姉さま。ちょっと呼んでくるから」
 返事も待たずにその場を離れる愛子。残された鈴木は呆然としていた。
「アイツ…あんなかっこうすると『お嬢様』らしいと思うけど…やっぱ俺らと同じ中学生だよなぁ…」
 そして彼はトイレの帰りと思い出し、仲間のいる辺りへと移動する。

「姉さま」
 姫子そっくりの妹。愛子が声をかける。
 こちらはボブカットで、やはり肩と背中の大きく出たパーティードレス。
 堂々と着こなしているので姫子ほど露出に抵抗はないらしい。
「あら。愛子さん」
 恥ずかしがっていた姫子も、いつもの面々と一緒でリラックスできていた。
「姉さま。そろそろあいさつ回りに行かないと」
「あら? もうそんな時間ですか?」
 例え実の妹相手でも丁寧な口調は変らない。
「申し訳ありません。これからあいさつ回りでお父様について行かねばなりませんので、しばらく失礼いたします」
 今度は級友たちに向き直り侘びる。
「うん。行ってきなよ」
 荒っぽいが優しく送り出す真理。
「それじゃ先輩方。ごゆっくりと楽しんでくださいね」
「先輩?」
 愛子の言葉に怪訝な表情の一同。
「はい。私、無限塾に進学するつもりですから」
「ええっ?」
「お館様のご意向と愛子様の御意思が一致しておったのだ」
 理由は姫子同様。敢えてお嬢様学校ではなく、多種雑多な人間の集う無限塾へと人間勉強で進学させるのだろう。
 愛子としても姫子や十郎太のいる学校なら断る道理もない。
 それに正直、夕食時に語られる無限塾の様子に興味津々だったのだ。
「んーとね。朝弥もなんだかウチの学校に行くって言ってる」
「あれ。若葉も? 僕も輝の奴がなんだか妙にウチへ進学したがってて」
 もちろんそれぞれ姉。ないし兄が目当てなのは言うまでもない。
(ブラコンやシスコンもここまで来ると褒めたくなるな…)
 皮肉を込めた真理のつぶやき。
「へぇー。そうなんですか。それじゃお友達になれるといいな」
 外交辞令と思えない表情の愛子。

「それではちょっとの間ですが失礼いたします」
 深々と礼をする姫子。
「拙者もお供ゆえに御免」
 グループから二人が抜けた。それを見送る一同。ポツリとつぶやく真理。
「もしかすっとアタイもあんなことしていたのかもな」
 笑いを取るつもりの発言だが、血縁上では実際に社長令嬢である。
「想像もできないね」
 榊原が言う。
「そうだね」
「失礼だな」とすら言わない。自分が一番そう思っているのだから。

 赤星家。客商売のせいかクリスマスでも、これといって特に何もない。
 夕食のメニューはさすがにそれらしくはなるが、クリスマス本来の意味を考えるとやはりただの大騒ぎにするのも嫌だったのだ。
 だからといって子供たちにまで強要しない。故にみずきはクリスマスパーティーに出向いた。
「いいなぁ。お姉ちゃんは今頃パーティー。綺麗な服で美味しいもの食べて」
「そしてステキな男の子との出会いもかしら」
 羨む薫の言葉をつないだのは瑞枝だ。
 別に薫がニューハーフだから招待されなかったわけではない。
 ただ中学生ではまだそれぞれの家でのホームパーティーで、彼女(?)も家にいたと言うだけの話だ。
「ごちそうさま。おかあさん。食べ終わったよ」
 急かすように言う末っ子の忍。
「そう。それじゃろうそくに火をつけようかしら」
 忍はケーキとクリスマスプレゼントを心待ちにしていた。小学生らしい可愛いものである。

 女子化粧室。
 手を洗っているみずきと七瀬。ふとみずきの指先を見るとピンクのマニキュアが。
(細い指…箸より重いものが持てるのかしら? 骨まで女の子なのね…)
 凝視していたのをみずきが気がついた。
「これ? 結構上手に出来てるでしょ。丁寧に時間をかけて塗ったものね」
「そう」
 七瀬にしてみれば、まさかこうして女子トイレを一緒になるなんて、かつては夢にも思わなかった。
 それは女子として進学したむ無限塾で余儀なくされたが。
(それにしたってまさか化粧直しをするみずきの姿を見るなんて…)
 正確にはメイクの崩れをチェックしている図だ。ふっくらと彩られた唇はまるでキスを望んでいるかのように怪しく光る。
(本当に…心から女の子になっちゃったのね…諦めたはずなのになぁ…)
 こんな姿を見るたびに軽く落ち込む。
(でも…『あれ』が来ちゃったくらいだもの。その気だったら赤ちゃん産める体…私と同じ女の肉体…)
 パーティーは華やかだが、七瀬の心は今ひとつ晴れない。
 その心を知ってか知らずか。鏡を見るのに余念のないみずき。チェックも完了。
「ん。ルージュ落ちてないわね。OK。それじゃみんなのところに戻りましょ」
「そうね。みずき。行きましょ」
 すっかり女同士の関係になった二人は、ドレスのスカートを翻してパーティーに戻る。

第34話「Merry Xmas」Part2へ

制作秘話へ

「PanicPanic専用掲示板」へ

「Press Start Button」へ

トップページへ