京都ロケハン

2014/5/27〜29

 拙作『PLS』は学園ものであり、そのエピソードとして修学旅行を予定していた。
 東京の高校という設定もあり行先は定番の京都。

 そこで実際に出向いてみたく思った。
 ロケーションハンティング……いわゆるロケハンである。

 本やネットで調べてとも思ったが、僕自身中学三年の修学旅行で行って以来35年ぶり。
 その思いもあり決行に。

 当初は2014年1月と思っていたが、準備不足なのと「寒さ」で断念。
 ここにきて「プロでもないのにそこまでしなくても」という思いも。

 だから「旅行」を主体にして、それで感じたことを作品に反映させると逆転させた。
 なのでもっといい季節にと延期。

 二月は日曜。三月は土曜が休みで回避。
 四月と思ったが諸事情で五月末にまでずれ込んだ。

2014/5/27

自宅
05:33a.m

 前夜からの雨が未だ止まず。こともあろうに「寒い」
 食事は出先で摂ることにしていたのでテレビの天気予報を確認。
 こちらはともかく京都は何とかなりそうだ。

 出る時間だが雨はやまず。仕方なく傘をさして最寄駅まで。

 なお、旅行中に傘を使ったのはここだけ。

東京駅
06:43a.m

 寝坊が怖かったこと。あるいは逆にものすごく早く起きたら早いうちに出向きたい。
 季節はよいが観光シーズンでもないことから指定券はとらず。
 自由席で乗り込む。
 ちなみに何か気が変わってもいいように東京駅まではパスモで。
 結局あまりに早くて外の店などもやっておらず意味がなかった(笑)
 まあ窓口でその分は消してもらえたが。

 6時43分の電車で京都へ。

 早い時間に起きていたので胃袋は動いていた。
 多少重くても平気だったのだが、時間があまりに早くて欲しい駅弁がまだ届いておらず。
 仕方なく車内販売で買ったのはよいが、早朝でということか軽いものしかなかった。

 移動中はガイドブックとにらめっこ。
 ここでプランを立てていた。泥縄もいいところだ(笑)

京都駅
09:01a.m

 広島や大阪に行ったときに通過はしていたが、降りるとなると35年ぶりだ。
 しかし感慨にふける間もなくまず改札を出る。
 そしたらコインロッカーを見つけ、しょっていたリュックからワンショルダーバッグを取り出して装着。
 ちなみに中には手帳。傘(濡れたまま)。ガイドブックなど。
 リュックのほうは仕舞い込む。
 身軽になったら総合案内所へ。
 そこで京都観光二日乗車券を購入。
 これは二千円で二日間。京都市内のバスと地下鉄に乗り放題と。
 ちなみに一日券もある。

 さっそくそれで三十三間堂へと移動すべくバス乗り場へ。
 エスカレーターに乗るが右側を開けていた。
 はて? 関西は左を開けると聞いていたが?

三十三間堂
09:44a.m

 最初はここ。
 京都タワーとかの近場は最終日にまわしてある。
 駅周辺ではなく、それでいて近いところでここ。

 なんと本当の修学旅行生が。
 近年は春にするのか?

 本当に「横長」な建物である。
 ここに関しては「縦長」な電車が侵入するわけではないので「縦長か横長か」と迷うこともない(笑)

 拝観料を払い中へ。無数の千手観音に圧倒される。

 見ていると生徒に説明する教師の声が。
 それを聞いて「ああ。たぶん詩穂理がそれをやるんだろうな」と『PLS』の展開を。
 「こんな時までそれか!?」と思ったけど、よく考えたらそれをしに来たのだ(笑)
 やはり「現物」や「現地」はイマジネーションを掻き立てる。

 観音像の前には別の仏像が。守護者のそれということだ。

「天空戦記シュラト」を連想した僕のオタ脳が(笑)

 なお館内は撮影禁止。のちに出向く二条城でも同様に。

 建屋を出て裏側に。三十三間堂の名の由来はその「長さ」。約120メートル。
 そしてそれ以上の広さに広がっていた。

 さすがに「究極超人あーる」を再現したりしませんでしたが(笑)
 ただやはり「なぎさなら走りたがるな」と。べネ。好調だ。

 ちなみにこの開けたところは、弓の競技で用いるとか。
 そのせいか弓道の優勝報告などもあった。

 次の目的地。清水寺へと再びバスで。

清水寺
11:12a.m

 ロケハンという意味でかなり重視していたポイント。ここも「修学旅行」で外すとは思えないし。
 停留所から「茶わん坂」という坂を上っていく。


 その名の通り瀬戸物が坂道で多数売っていた。
 もちろん観光地。土産物も多数である。
 そんな誘惑の多い坂道を登っていく。十分くらいか?
 見えてきた。

 これが清水寺の門だ。
 一部は工事中なのは残念だったが、とにかく由緒ある寺院にやってきた。

 それはさておきとにかく人出が凄い。
 前述のとおり学生もだが、外国人も多数。
 やはり「日本」を感じるのは東京より京都か。

 観音堂を見ていよいよ『清水の舞台』だ。


清水の舞台から下を写してみた。
高さのほどがお分かりいただけるか。

 実は高さの実感はない。
 というのも木々にさえぎられて地面が見えないのだ。
 しかし恐怖心はある。舞台がやや屋根のように下がっているのだ。
 もしボールを置いたらそのまま転げ落ちてしまうのではないか?(笑)

 遠くに京都タワーが見える。

 しかし青々とした新緑もいいが、やはり紅葉が映えるのであろうなぁ。
 見に来たいものだが、そんなころじゃ尚更人でいっぱいか。

 敷地内にある次の目的地。地主神社。

 対になる石から石へ目を閉じたままたどり着けたら恋がうまくいくという恋占い。
 ラブコメ作品でやらない手はない(笑)
 しっかりと見学させてもらった。


ここから別の石へと目を閉じたままで

 かなりこじんまりとしたところだが大盛況で。
 圧倒的に女子が。

 余談だが占いの信憑性を疑うような描写をするわけにはいかず。
 なのでやや先の予告をした展開になったPLS。


地主神社から移動の際に写した「清水の舞台」


下からの撮影

京料理 日月庵
00:24p.m

 一通り回って移動することに。
 今度は清水坂を下る。
 そこで昼食。
 せっかくだから京料理。
 せっかくだから着物美人の呼び込み。しかも京都訛り。行くしかないぜ(笑)

 湯豆腐懐石を食す。美味。

 また歩き二年坂を下り八坂の塔。五重塔を外から。

 ここは外から見ただけで入らず(笑)
 通りに出てバスで移動。

祇園
01:46p.m

 バスの停留所の真ん前に吉本祇園花月が。

 ある人の勧めで『女子高生が行くとこ』というので見に来たけど、僕は何か勘違いしたらしく妙に渋い所に入ってしまった。
 小料理屋とかそのあたり。しかもまだ営業してないところが大半。
 どうやら夜にこそ来るところらしい。

 あきらめて戻る。
 その際に向かいの八坂神社に。
 でかいなぁ。とてもまわりきれない。
 いささか疲れも出てきて、一休み。

銀閣寺
02:41p.m

 この日最後に回ったのが銀閣寺こと慈照寺(じしょうじ)
 ここでは小学生と思しき一団と遭遇。

 銀砂灘が美しい。
 なんで写真撮らなかったんだか。禁止されてなかったはずだが。


異名の由来である銀閣

 哲学の道というのも余力があればまわりたかったが、もう無理。
 朝も早かったし歩きづめ。
 それにホテルのチェックインも近い。
 ここで切り上げて京都駅へ。

アパホテル京都堀川通り
04:23p.m

 方向音痴の上に土地勘のない僕はとにかくわかりやすい位置にあるホテルを選んだ。
 嵐山も勧められたけど、これ以上に分かりやすいところはないので京都駅そばのホテル。
 その中でもここを選んだ理由は大浴場。
 住んでいるアパートに風呂がなく銭湯通い。
 そして会社の風呂も大きい。
 そんなぼくにユニットバスは窮屈で。
 だから大浴場のあるここにした。

 たまたまその浴室で他のお客さんと話をしたが、大浴場が決め手だったらしい。
 だが、見落としていたか嬉しい要素があった。
 それは露天風呂。そしてサウナ。

 話が前後したがチェックインを済ませて。
 いつもながらネット予約は話が通るまでは不安だわ。

 部屋はいかにもなビジネスホテル。それでいい。単なる拠点なので。
 部屋で荷物をおろして一息ついて、浴場へ。
 ゆっくりと疲れを取る。
 マッサージ器もあったので足をよくほぐしておいた。

京都駅前
07:13p.m

 目的が「修学旅行を描くためのロケハン」なので夜の京都にはさほど興味はなかったが、美味しいものは食べたい(笑)
 ふらついて見つけたのが京野菜を使った料理で飲める店。
 そこにした。
 確かにおいしい。
 調子に乗って飲み食いしていたら八千円近く(笑)

 さすがにホテルに戻っておとなしくしていた。

5/28

ホテル
07:24a.m

 旅の楽しみの朝ぶろ。
 もちろん大浴場。サウナ。露天風呂と堪能。
 体が動き出したところで朝食に。
 和風のバイキングで。
 さすが京都。豆腐は欠かせない。これがまたうまい。

 たくさん食べて一息。
 九時くらいに出発。

「連泊のお客様はエコアクションにご協力ください」とあったので、よくわからなかったが協力の意を示していたら……


ホテルそばにあった「新選組・幻の屯所」の名残

太秦東映映画村
10:02a.m

 この日の目玉はここ。太秦(うずまさ)東映映画村。
 バスで太秦広隆寺の停留所まで行き、案内に従い歩いていく。
 ちなみに近くに路面電車の嵐山電鉄もあったけど、京都駅前からはバスのほうが便利で。

 好天の五月終わりごろ。結構汗をかく。
 なんか住宅街だなと思っていたら、いきなり見えてきた。


あいにくの工事中ではあったがやってはいる。

 ここが映画村。
 オープンセットを見学できる。
 また時代劇の扮装も可能とは知っていたが、珍しく臆してそれはしなかった(笑) 
 ただし主要女子キャラクター四人にはしっかりと(笑)
 ただ詩穂理に花魁と思ったもののそれだと村内散策ができないと事前に知っていた。
 結局四人バラバラは断念して舞妓二人とお姫様二人に。

 実際に扮装しているのには遭遇しなかった。
 これ公式サイトによるとメイクや着付けに一時間程度かかるらしく。
 僕がしなかったのはそれも理由の一つ。

 入館料を払い中に入ると別世界。
 江戸の街や大正浪漫が広がっていた。


中村座。本当に舞台もやるがこの時はなし。

 片方からだと旅籠の入り口。
 もう片方からだと荒物屋の入り口。
 二通りに使えるセットだった。



 上が天井裏のセット。そして



 下は床下のセットだった。間の部屋がない。
 忍者とかが潜むシチュエーション用だろう。



 池田屋のセット。

 池田屋があるくらいだけに新選組の屯所のセットも。



 回船問屋のセットの前にあるたぶん『川』のセット。
 何分かおきに「怪獣」が雄たけびあげて出現する。

 そしてあるセットの前で行われた「チャンバラ辻指南」というアトラクション。
 本物の役者が寸劇を披露して、そのあとで選んだお客さんにタイトル通りのチャンバラ指南と。
 コミカルにやるのは関西風か(笑)

 いいね。これ。裕生にやらせよう。そして実際にやらせました(笑)

 あまりに楽しくてお昼ご飯までそこで(笑)
 結局一時までいました。



 なんでいきなりダブルライダーかというと、映画村にはアニメや特撮のためのエリアもあり(もちろん東映系)
 特撮ヒーローのエリアもちゃっかり見てきたので(笑)
 ちなみにまだできて間もないらしい。

地下鉄・太秦天神川駅
01:31p.m

 この後、当初は金閣寺に行くつもりだったが、距離的にも行き方でも二条城のほうが楽としり変更。
 バスで見ていた風景で地下鉄の駅があったのを覚えていたので、記憶を頼りにそこまで歩く。
 ここでも観光乗車券が使えた。
 ちなみにバスの場合、二度目以降は降りるときに見せるだけでいいらしい。

 烏丸線に乗って二条城駅へ。

二条城
01:50p.m

 「修学旅行で回りそうなところ」とアドバイスを受けて訪れたが、確かに学生であふれかえっていた。
 ただし修学旅行生かどうかまでは不明。
 地元民かもだし。

 ここでは二の丸の展示物を見るだけにとどまった。
 庭園も見事だったろうけど、ちょっと足の具合がよくなくて断念。

京都御苑/京都御所
04:01p.m

 ここまでどこに出向いても人であふれていたけど、ここは閑散としている。
 広々とした公園。
 相変わらず天気がよく、歩いていると汗が出るが広いからいっこうに京都御所にはたどり着けない。

 ようやっとたどり着けたが、外から見るだけにとどまった。

 少し早いがホテルに戻ることにした……が、「烏丸駅」で乗換の時に「京都国際漫画フォーラム」の所在を知り。
 見てみたくなり閉館中なの承知で下車。
 まだ二日目だから乗り放題は有効だし(笑)



 聞いた話だと借りた漫画をこの芝生のエリアで寝転がって読むこともできるとか。

ホテル
05:12p.m

 京都駅に地下鉄で行き、ホテルに戻る。
 エコアクションの意味が分かった。
 ベッドもそのままになっている。
 なるほど。掃除や洗濯の回数が減れば、確かに電力や水の消費量は抑えられるね。
 
 前日もやったがPHSでmixiに簡易旅日記をアップ。
 風呂に入って、この夜はもうホテル内の店で飲む事に(笑)
 早めに寝てしまおうと。

 いろんな京料理とお酒を堪能し、ちょうど野球中継もあったのでホテルの部屋で観戦。
 交流戦で巨人・楽天。
 くしくも巨人の先発内海は京都出身で、奇縁を感じた。

 朝までぐっすりのつもりが、飲んだのが逆にたたり一度起きたら寝られなくなって、朝までそのまま。
 逆に寝不足気味に(笑)

5/29

ホテル
07:01

 前日と全く同じに朝ぶろ。そして朝食。
 そして荷物の詰め直し。
 この日に引き払うので忘れ物に注意。
 真っ先にPHSの充電器を仕舞い込んだ。家まで使わないし。

 すでにクレジット払いということになっているので、キーを返して挨拶してチェックアウト。

 三日世話になったホテルにお別れ。
 いい宿でした。

 京都駅に出向いてリュックをしまい、またワンショルダーバッグを出す。
 もう乗り放題カードはなかったが500円の一日券を。
 金閣寺との往復だとちょっと多いのだが、二千円の乗り放題カードは計算したら二日で二千七百円相当は乗っていたのでけち臭いことは言わないことにした(笑)
 もしかしたら多くのるかもだし。

 移動中、近くにいた女性客二人のイントネーションが明らかに関東。
 しかも話に出てくる地名が馴染みのモノばかり(笑)
 なんで京都で(笑)

金閣寺
10:50a.m

 写真のとおり正式には鹿苑寺(ろくおんじ)。
 しかし圧倒的存在感の建造物が通称の方をとどろかせてしまった。



名の由来たる金閣がこれ。

 当然ながらここも人でいっぱい。
 やはり学生が。
 後でバス乗り場を見たら観光バスが山ほど。

 おかげで学生のテンションに触れられて、とても参考になった。



 分りにくいから大きな写真で。
 京都駅へ戻るバス停の向かい。
 実はこれ郵便局
 コンビニなどもこういう「町家づくり」になっている。



 これもわかりやすく大きなもので。
 大文字焼きのそれらしい。

京都タワー
01:24

 考えてみれば仕事の疲れもとらないままに新幹線に飛び乗ったのだ。
 いい加減疲れも来る。
 本当は夜の新幹線で帰京と考えていたが、かなり早くに繰り上げた。

 京都駅の地下街でお昼。
 最後までこだわって「おばんざい」の店で。

 実はこの日は本来なら仕事。
 二日では無理と思い、有給とっての三日目にしていた。

 なので職場に土産の一つもいるなと。
 それを探りがてら最後の観光地。京都タワー。
 市内を一望できる。
 遠くに見える神社仏閣を見つけては、三日間の旅の思い出に浸る。



京都タワーからの一枚。

 結局土産は駅で買ったけど(笑)



駅構内にあったレゴブロックでできた京都駅モデル

 ビールとまんがを買いこみ(笑)乗車券も買い、コインロッカーから荷物も回収して新幹線ホームへと。

まさに帰りのホームで遭遇した専用車両。
しっかり作品に使わせてもらった。

 帰りも自由席で。トイレの頻度が高い僕は通路側でもOK。

 夕方には自宅にいた。
 汚い部屋だが、この世で最も落ち着ける場所に帰ってきた。




 行ってきて掴んだイメージを元にさっそくPLS第19話「Love Train」を書いたのだが、これが普段よりも反応が芳しくなくて。
 ロケハンとしては失敗だったのか?
 ただ、旅行としては楽しめた。

 次は一泊でいいから紅葉で染まる清水寺が見たい。

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