マカオナイト・セッション

2001/11/16

 神奈川県本厚木のライヴハウスで行われるセッションにminoldさんが参加すると知る。日程を調べたらその日と次の日も休み。
今まで見に行きたくとも仕事でいけなかったがこれはチャンス。
 だが開始時間が結構遅い。帰れないから宿でもとるしかないがかなりする。さんざん周辺をネットでチェックするが安宿の情報はわからない。
 あえて宿は取らずギリギリ終電で帰ると言う手もあったが実はminoldさん本人にも出演順は判らないらしい。つまり終電以降の出番の危険性もある。それでは何しに来たかわかりゃしない。
 駅前と言えば安いビジネスホテルくらいありそうだが博打は避けて高いのも保険と割りきりネット予約する。


小田急新宿駅
00:41p.m


 前夜の『ココロ図書館』を見てから(笑)家を出る。スムーズに電車は繋がり。急行に乗れた。52分かけて本厚木に。
 さすがにその間ずっと立ちっぱなしにはちと参った。そんなラッシュな時間でもないはずなのに。


小田急本厚木駅
01:35p.m


 設定ミスでチェックインは2時。ライヴハウスはそんなに遠くないようなので先にそちらの位置をチェックする。
 
『カミナリ親父』に有った地図を頼りに歩く。結構歩いたがまだ見えてこない。だが地図に描かれていたイトーヨーカドーが見えてきた。そしてあった。

←ここの二階が会場の『スクリーム』

 会場を確認した後にホテルへと向かうため駅のほうへと戻る。

 駅前で軽く後悔していた。
 やはりカプセルホテルの類があった。さらに24時間営業のネットカフェも。帰ることを前提にして来ても何とかはなったようだ。
 だがこれでわかった。次は宿を取らずに来よう。

厚木ロイヤルパークホテル
02:05p.m


 ネット予約は以前に
大阪オフに出向いたときに試みたとき以来なのでちょっと不安だったが問題なくチェックイン。
 部屋に入ると『荷物』を置いた。もっともほぼ手ぶらも同然。
 時間がひたすら有りすぎる。昼寝して過ごすと言う選択肢もないことはないがいいことを聞いていた。一服して外に出る。


鶴巻温泉駅
03:24p.m


 本厚木から小田原方面に三駅。そこにその駅。鶴巻温泉はあった。いかにも温泉街。期待して足を運ぶとあった。
 『弘法の里湯』。温泉に入るための施設だ。
 大浴場にサウナ。露天風呂。久しぶりの温泉をゆっくり5時まで堪能する。さらに休憩所でのんびりとビール。
 設定ミスと思っていたが怪我の功名。次は意図的にここに来る時間を作り出してはじめからここに寄ろう。

 そのあと本厚木をうろつき食事をしてまたホテルに戻り時間調整。おいていた『手土産』を持ち会場へと歩く。

ライヴハウス『スクリーム』
09:00p.m


 本当に生まれて初めてのライヴハウスだ。どうにも自分一人浮いている気がして落ちつかない。それに出演者の集まっているはずの九時だがminoldさんの姿は見えない。場所間違えたかな…そう思い落ち着かなさも手伝い外付け階段の踊場から外を見ていた。
大して待たずに来た。遠目でもあの金髪は目立つ。
 知らない場所で知人に会うのがこんなにほっとする物と再認識した。

 そのまま踊り場で待ち挨拶をする。
 
「あっ。どーも。おはようございます」…minoldさん。芸能人みたい
 控えのロビーでお喋りなどする。

←シャツの『大阪』わかります?

 そこで予てからお願いしていたCDを受け取りこちらからは『陣中見舞』と称してワイルドターキーを渡す。
 当初よく理解していなかった僕は『カミナリ親父』の面子が出演かと思っていた。だからメンバー四人でひと瓶ならと思っていたがこの日はそうではなく『セッション』と言うことであった。いろんなメンツが組んでの物らしい。
 minoldさんの出番は2曲。

 この日は普通のベースをもってきたと言う。通常より高音と低音の為にノーマルでない物で弦が2本多い6本弦のものがあるそうな。
それは本人の言葉で言うと『和音的に自由度が高くなる』との事で。

 「いやあ。皮肉なことになっちゃいましたよ」
 何事か打ち合わせしていたminoldさんが申し訳なさそうに言う。
 と…言うのも出番が全26曲中の三曲目と7曲目になったらしく。つまりわざわざ宿を取らなくても電車で帰れたのではと。
 やたらに恐縮するminoldさん。仕方ないですけどね。
 だがこれは決して間違いではなかったことが判明する。

 なんでもこれは普段別の仕事をしているような人たちが作る発表の場。それだけに『本業』との兼ね合いで間に合わないことも有るそうである(minoldさんに言わせると『飲んで騒ぐための余興』だそうな)
 だから後回しにしたり繰り上げたりするから順番は当日までわからないらしいが…当日どころか直前でないとだめらしい。

 予定より二十分ほど遅れでスタート。

 入場自体は無料だが何かしら注文しないといけない。実はそれに備えて夕食の時もアルコールは摂っていない。もっとも温泉では休憩しながらビールのロング缶開けたけど。
 バドワイザーを頼むと小瓶を渡された。ラッパ飲みとは思わなかったな。

 何とか中に入る。正直なところ狭いなと感じた。逆に言えば出演者との距離がない。後にわかるがほとんどは観客であり出演者だったようだ。
 これは後にminoldさんに教えていただいた話だがこのイベントは最初は『セッションナイト』と呼ばれていたのがある人が店内の様子を見て
『まるでマカオのバーのようだ』と言ったとか。
 それ以来このイベントは『マカオナイト』と呼ばれるようになったそうである。

 その中を器用に縫いながら写真を撮って歩くminoldさん。あちこちで挨拶している。
 そうか…
ここもまた、minoldさんの居場所なんだな。
 あれ? でも三曲目ならスタンバイしてないといけないんじゃ……???

 一曲目が終わり女声のDJが通達。
 『曲順の変更でーす。4曲目を7曲目に。6曲目を次に。3曲目を六番目にしまーす』(正確ではないがこんな感じ)
 
はに? え? え? え? 僕は混乱するが常連客らしいみんなは平然としている。minoldさんも当然。
 『いつものことですよ』
 道理で余裕でカメラを構えているはずである。

 minoldさんは中年と言うか初老と言う感じの紳士と話をしている。プロデューサーみたいな人かと思っていたが…これは後にわかる。

 僕の座っていたのはステージから見て左。専門用語では下手(しもて)と言うらしいです。壁に隠れて反対側の上手(かみて)は見えない。結構混んできたのでちょっとうろちょろはしにくい。
 minoldさんがこの死角に来たら写真はお手上げだが…

 女の子のドラマーがいた。別に不思議はないがやはりあのパワフルな打楽器を華奢な女の子と言うのは何か取り合わせが不思議。

 そしていよいよminoldさんの出番だ。ボーカル。ギター。ドラム。そしてベースと言う編成だ。
 おお。調整をしている位置はこちらから見える位置だ。助かる。アングル固定だが何とか撮れるな。
 曲は『MR.BIG』の「ROCK & ROLL OVER」と言う曲だそうである。
 これはminoldさんのリクエストで選曲されたとのことである。



 おおっ。オフ会とはまた違うminoldさんを見た。縦に。横に。縦横無尽に動く。足まで上げる。
 
『暴れる』と言うのが一番正確な比喩であろうか(笑)
 何かいかにも『ロックンロール』だなと言う感じ。気持ち良さそうだな。
 終わって拍手。僕は写真をチェックする。何か白い。トラブルを考えたが後で別の写真を撮ったら問題なかったのでどうもこの中だとライトなどが影響しているようだ。また煙草の煙も無視できない。

 minoldさんが出てきた。既に次の演奏が始まっているので声は届かない。こう言うときは僕の場合、手段は一つである。
 サムズアップを見せた。

 再びカメラマンになるminoldさん。あっ。左手のリストバンドは
タイガースのマークが
 さすがの拘り。

 先刻minoldさんと会話していた紳士がステージに上がったときは驚いた。まさかプレイヤーとは思わなかった。申し訳ない。
 楽器に年齢性別は関係ないようだなぁ。でもなんとなくベテランの妙を感じる。

 ライヴハウスと言うことでちょっと構えていた。服装なども。メールで普段着でいいといわれていたからとりあえず向こうから見えるようにと例の白づくめにした。
 レザージャケットに鋲と言う人もいればセーターにカーディガンの女の子もいた。

 出る側も個性派揃い。カンニングペーパーを堂々と見せながらのボーカルとかギターが3人もいる組み合わせとか。
 誰もがみんな楽しそう。

 さて、既にカウントは諦めた僕は何曲目かはわからないがとにかく再びminoldさんの出番である。
 幸いなことに今度はちょっと空きがあり正面に近い位置に立てた。
 今度はボーカル。ギター。ベース。キーボード。ドラムと言う編成である(ちなみにキーボードの入る曲はここまで一人の人物がすべてやっていた)
 曲はWINGER(ウインガー)で『MILES A WAY』と言う曲である。

 最初の曲と違いしっとりとキーボードから入る。今度のボーカルは女の子なのだが低く抑えた声で歌い上げる。
 minoldさんも派手なプレイはしない。


 バラードと言うのだろうか。何か写真撮るより聴いていたい。事実手を休めて聴いてもいたが。
 いわゆる『縦乗り』ではなく座ってじっくりと…なんか気に入っちゃった。

 最後までしんみりかと思っていたらminoldさんが
歌舞伎の連獅子のように髪を振り出した。
慌ててカメラを構えたが遅かった。まぁいいか。いいもの聴けたし。


本厚木FUZZY前
00:32a.m


 既に日付は変わっていた。せっかくだから最後までとも思ったがまだ一時間は掛かりそうだしminoldさんも引き上げると言うのでさすがに眠気に見まわれた僕は一緒に退散することにした。
 「なんて言うか…みんなROCKが好きなんですね」
 素直な感想が出た。場違いな印象はあったが居心地は悪くなかったのはみんなが『大好き』と言う思いを出していたからだろう。
 minoldさんは僕が足を運んだことに対して礼を言っていたがこちらも楽しい思いをさせてもらってお礼を言いたかった。

 そして反対方向に別れた。チャンスがあればまたいつか…

 今回のレポ作成にあたりminoldさんには多大な御協力をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。

 

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