第4話「Fantastic Vision」Part4

 校舎の中。下駄箱ではまりあが外の騒ぎを耳にしていた。
「なにかしら?」
 優介にも逃げられたこともあり、騒ぎの方向に。
 同じようなタイミングでクラスメイトである詩穂理と美鈴も下駄箱にいた。
 つられて騒動のほうに。

 まりあたち以外にも野次馬がぞろぞろと。
 そして良く見て見ると蹲っているなぎさ。そして所在無げに立っている恭兵。
「むー」
 まりあの表情が険しいものに。そしてつかつかと恭兵に歩み寄る。
 その存在を認めると満面の笑みを迎えて「愛しい少女」を迎える金髪二枚目。
「やぁ。まりあ。ごらん。女の子を脅かす奴は……」
「あなた一体なにしてんのよっ?!」
 僅か1ミリ秒で勘違いしたまりあは「ぐー」で恭兵の頬を殴りつける。
「うわぁっ」
 普通殴られたらまともに発声なんて出来まい。
 それなのにまるでアニメのようにクリアな発音で悲鳴を上げて、さらにスローモーションのように吹っ飛んだ。
 殴られ方にまでかっこつけていたのだから畏れ入る。
「恭兵君が何したって言うのよっ」
 さすがにけんか腰になって取り巻きがまりあに食って掛かる。
「なにって…なぎささんを襲ったんじゃないの?」
「あんな地味女を恭兵君が相手にするわけないでしょ」
「そうよ。走るだけしか能のない」
「身の程知らずよね」
 取り巻きの少女たちは美人もいればそれなり。どちらかというと不美人の範疇に入る娘もいた。
 恭兵は女性に対して差別がない。美人やブスとかは関係なく、女性に対して敬意を払う。
 その数少ない例外がなぎさであり、別の意味で例外。特別視していたのがまりあであり、栗原美百合である。
 その「王子様」がやっと身を起こす。さすがにもう気取っていられない。普通の口調で説明する。
「違う! よく見ろ。むしろなぎさは加害者だ」
「え?」
 言われて素直に確認すると見知らぬ男が悶絶して倒れていた。
「誰? これ?」
「痴漢だと思うよ」
 頬をさすりながらも気取った声は忘れない恭兵。ペースをとりもどしてきた。
「えーと…」
 女の子が痴漢男をKOすると言う発想のなかった彼女は軽く混乱する。
 ちなみに彼女の中学時代の親友である北条姫子は弓と薙刀の名人であるが、戦っているのは見てないので伝統武芸を嗜んでいる程度の認識だった。

「大変。ストッキングが」
 なぎさの様子を見た詩穂理が息を呑み、そして現状を告げる。
 言葉どおり。厚手のストッキングが「スライディング」の際に破れた。
 野球の用具に文字通りスライディング時の摩擦熱から身を守るものがあるが、当たり前だがいくら厚手でもスライディングまで考慮して作られてはいない。破れて当然。
「保健室に行こう」
 その破れ具合から負傷をしていると判断した保健医院である美鈴の提案。
 しかし小柄な美鈴ではいくら細いなぎさでも運ぶのが一苦労。
 詩穂理も手伝うことにしたがこちらも運動神経に関しては小学生以下は確定している。危なっかしくて仕方ない。
 結局まりあも手伝いなぎさを連れて行くことに。

 痴漢を警察に連絡して引き渡すまでその場で教師が監視。
 そして女子空手部も部活動のため着替え終わってからその場に。
 騒動に何事かとよってくる。その中のひとり。手塚真未が痴漢をぶしつけにも指差す。
「あっ。部長。あんな頭してました。昨日の痴漢」
「……」
 口には出さないが疑念を抱いている。
 一方の痴漢は言い逃れを考えていた。
 なぎさがすごい勢いで迫ってきたから、思わずナイフを抜いたと。
 痴漢なんて知らない。
 もちろんこのナイフは「不法所持」になる長さである。それから不法侵入も問われる。
 だから警察に引き渡されるのは文句が言えない。
 だが今回は痴漢を働く前にのし倒された。前日のはばれていない。
 それだけでも何とかしようと考えていたら、よりによって覗いていた相手が目の前に。
 動揺してつい「…昨日のつるぺた娘」金髪の男はうめくようにつぶやく。語るに落ちる失策。
「ほう。どうしてあんたがこの子の体形を知っているんだ?」
 空手着ゆえ体形は正確にはわからない。それこそ裸を見ないと。
 自白したようなものである。
 怒髪天を突く形相の方がマシだった。あすかの不気味な微笑。
「先生。警察に渡す前に袋叩きにしたいんですが」
「やめとけ。こんなの相手にでも傷害罪は成立する。つまらんことをするな。昨日とった指紋と一致したら物証になる。それでガマンしろ」
 あすかの担任であり体育担当の源田が窘める。
「そうよ。でも一言くらい言ってあげてもいいかもね」
 これまた教師の川隅亜彩子が痴漢の前で仁王立ち。指先をびしっと向けて「エッチなのはいけないと思いますっ!」と可愛らしい声で言い放つ。
 気の抜ける一堂。いや。女子空手部は緊張していた。
 結果として無実の恭兵をリンチ寸前にまで。
「どうやら謝らなければならないようだな」
 スポーツマンシップ…むしろ武人の心得であすかはやるべきことを悟った。
「誤解だった。すまない。許してくれ」
 恭兵の前に立つと潔く頭を下げる。
「いいさいいさ。全員デートしてくれたらチャラってことで」
 彼なりの免罪符なのだが、どうも素直に受け取れないものもいる。
「だがお前もよくない。日ごろからそんなに女に対してだらしないからあらぬ疑いまで」
「おかげでこんな可愛い女の子たちとご縁が出来たけどね」
 堂々と言い切る。あすかは頬に赤いものが散る。

 おっとり刀で警察が来た。
「さて。僕があのがさつ女の代りに説明しておくとするか」
 これも庇ってくれたなぎさへの彼なりの礼の仕方だった。

 無人の廊下を行く四人の女子。
「離して。保健室なんて行かなくていいよ」
「でも綾瀬さん。ケガを」
「してないしてない。破けただけ」
 いわれて見ると確かにストッキングが破れただけ。厚手だったので脚を保護していたようだ。
「それだけなら何であんなふうに蹲っていたのよ?」
 まりあの問いかけ。
「見られたくなかったんだ……キョウくんに脚を」
「はぁ?」
 付け根に近いところなら乙女心でわかる話だが、ふくらはぎである。
 短めのソックスの美鈴などむき出しである。女ならそこは見られても当然の部位。
「教室行こう。パンスト替えるからさ。ついでに話してあげるよ」
 どうやら話をしたい気分たったらしい。

 慣れ親しんでいる2−Dの教室。帰るはずだった四人の少女はそこに戻ってきた。
 なぎさは自分の座席の側に行くと、立ったままストッキングを下ろし始めた。
 スカートで見えない、そして同性相手といえど妙に艶かしい仕草であった。
 膝まで下ろすと椅子に腰掛けて靴も脱ぐ。それから残った部分を剥ぎ取り素足をさらす。
「…………綺麗………」
 同性相手でもその魅力をいかんなく発揮している白くて細い脚。まりあは思わず感嘆の声を出す。
「やめてよ。お世辞なんて」
 その声に笑みは含まれてない。照れ隠しでも何でもい。
「ううん。お世辞じゃないわ。なぎささん。どうしてこの脚を隠したりするんの? 充分魅力的じゃない」
 まりあが力説する。
 彼女はいわばバランスがいいのである。部分部分をとると結構「負けている」部位もある。
 そしてなぎさの隠されていたこの脚には素直に負けを認めてしまった。
「綺麗なんかじゃないよ。大根足って言われたし……」
 自嘲気味にいい、替えのパンティストッキングの袋を出す。予備として新品がバッグにあったらしい。
「そんなことないよ。なぎさちゃん。長くて細くて美鈴羨ましいです」
「一体誰が綾瀬さんにそんなひどいことを」
 まくし立てる二人に気圧されてか、ついぽろっと。
「…………キョウくん」
 暗い目をして彼女はボソッと告げた。そして黙々と新しいパンストに脚を通していた。

「あの…バカ男。本当に許せないわっ」
 意外にも「お嬢様」が憤慨した。足を踏み鳴らして出て行こうとする。
「どこに行くんだよっ?」
 その手を掴んで制止するなぎさ。
「決まってるわっ。あのナルシス馬鹿を一発殴ってやるのよっ」
「それならもうさっきやっただろ」
「離して。離してよ」
 それほど握力を使う競技ではないが、身体能力が全て高いのか握力も強いらしく、まりあは振りほどくことが出来ない。
 まりあも「箸より重いものを持ったことがない」イメージではあるが。
 諦めて暴れるのを止める。そしてなぎさに向き直る。
「もう。どうしてそんなひどいことを言う奴を庇ったりするのよっ?」
 まりあ自身は容姿に恵まれていた。
 「綺麗」「可愛い」とは言われても「ブス」とか容姿をけなされたことはなかった。
 胸元が若干寂しく見えるが、これはCカップのなぎさ。そしてGカップの詩穂理が傍にいるからそう見えるだけで、年齢を考慮すれば普通である。
 それゆえか女性の容姿に対しての罵詈雑言は許せない部分がある。
「いいんだよ。言われても仕方ないから」
 俯くなぎさ。庇っているというより納得ずくの様子である。
 心情を吐露したかったらしい。ポツリポツリと語り始めた。

 なぎさ。そして恭兵は幼なじみである。家が近い。
 学区が同じなら義務教育の場も同じである。

 良くない物も受け継がれるもので、当時の小学生であったなぎさたちも「スカートめくり」の被害にあっていた。
 気の弱い女の子などは泣き出すので、必然的にからかいがいのある気の強い少女がターゲットになる。
 なぎさもそんな一人だった。

 そのころの恭兵はさすがにナルシストでもなければフェミニストでもなかった。
 どこにでもいる「悪がき」だった。彼もスカートめくりに加担していた。
 そのころはさすがに子供ということもあり「恋愛感情」をはっきり意識はしてなどいない。
 ヘタしたら男女の意識もなかったかもしれない。

 女の子だけがつけるスカート。それゆえにあう理不尽な被害。
 それならばと男の子ならではの弱点を攻撃し始めたのがなぎさである。
 自分対象はもちろんのこと、他の女子のスカートをめくった男子などの「男の急所」を片っ端から蹴飛ばしていた。
 小学生となると女児の方が成長が早い分、体格は勝っていることもある。
 それでも男児が体力的に勝るようになってくる小学生高学年のころ。
 それを片っ端から撃墜していくなぎさは女子の救世主だった。
 中にはやられて泣き出す男児も。それを見て溜飲を下げる女児たち。
 股間のものを強打するというところから「ゴールデンストライカー」などと畏怖と揶揄をされたのもこの時期。

 なぎさ自身それで「いい気」になっていた部分がある。
 小学生にしてはすらりと長い脚をスカートから覗かせる。
 トレードマークのポニーテールはこのころから。
 ヒロイン気取りだった。

 そしてそれゆえに男児の攻撃が集中しだしていた。

 ある日のこと。
 そんななぎさを男子たちが口で攻めに掛かる。
 その中には恭兵の姿もあった。
 なぎさは恭兵に対してもやもやした気持ちを抱いていたが、それを理解するにはまだ成長が足りなかった。
「だからあんたたちがスカートめくりするから悪いんでしょ」
「めくられていやならスカートなんて穿いてくんな」
「なんだとこの」
 「もやもやした気持ち」もあり、反射的に思い切り恭兵の足の付け根を蹴り上げていた。
 もろに食らったのでたまったものじゃない。蹲って声も出ない。
 さすがになぎさも青くなる。女の自分では一生理解できない痛み。それに苦しむ恭兵を案ずる。
 皮肉にもこのとき恋心に気がついた。だからつい他の男児よりきつく返してしまった。

 恭兵はやっとの思いで顔を上げる。涙が滲んでいる。
「な…に…すんだよ…この…大根足…」
 それだけ言うと気絶した。保健室に運ばれる恭兵。
 そしてそんな有様で言われた「大根足」の一言。これが重くのしかかる。

 元々が男児の執拗なスカート捲りが発端。それもありお説教はされたもののそれだけですんだなぎさ。
 しかし既にトラウマに近いものが心に。そちらの方が「罰」になっていた。

 それ以来なぎさはスカートをはかなくなった。
 大根足といわれた足をさらすのを極端に嫌がりだした。

「そんなことが」
 教室で過去の話を聞いていて、ほんの少しだが恭兵に同情気味の詩穂理である。
「うん。だからきっとあたしキョウくんには嫌われている。どれだけ冷たくされても仕方ないんだ」
「でも、いくらなんでもちょっと蹴飛ばされたくらいでそこまで根に持つ?」
 今の話を聞いてなぎさの方にもやや非がある。そう理解したまりあは怒りも下火になっていた。
「男でしょ? どれほど痛いか知らないけど小学生のころの話なんて水に流せばいいのに」
「そうですね。理解に苦しむところがありますね」
「もう痛くないんでしょ?」
 少女たちにはその痛みが理解できないので口々に勝手なことを言う。
「でもなんか…気絶するほどだから相当痛いんだと思う」
「向う脛を打ちつけた感じかしら?」
 お嬢様とてその程度のおてんばはある。
「タンスの角に足の小指をぶつけたみたいに?」
 生活感のある美鈴らしいコメント。
「待ってください。今の言い方からすると男子でないとわからない痛み。それに代わるとしたら女子でないと判らない痛みかと。例えば…思い切り胸を打ち付けるとか…」
「うわ…」「それは痛いかも…」
 身に覚えがあるのかまりあも美鈴も痛そうな表情をする。
 なるほど。それなら根に持ちもするか。そう理解した。

「それじゃ仕方ないわね。なぎささんもすっぱりあんな男の事は諦めたほうがいいんじゃ?」
 もともと恭兵に対してはいい評価をしていないまりあである。ばっさりと切り捨てる。
「勝手なことを言わないで!! それでもあたしは好きなんだから」
 なぎさも思わず激昂して立ち上がる。
「だからそれは無理でしょ。あんな女好きでライバルの多い奴なんて」
「だったらあんたなんて恋愛対象ですらないだろ。相手がホモなんじゃ」
「優介のことを悪く言わないで」
「そっちもキョウくんのことを何も知らないくせに」
 甲高い声で喧々諤々の二人。詩穂理はおろおろ。美鈴はぶるぶる震えていた。
「知りたくもないわよ。年がら年中わたしにくっついて。鬱陶しいからあなたにプレゼントしたいくらいだわ……」
 ここでまりあの表情が変わる。

「そうね…そうだわ…そうすればいいのよ」
 何かを閃いた。そんな感じ。
「な…なんだよ」
 一人でぶつぶつ言うまりあに不気味になるなぎさ。
 だから次のまりあの言葉はかなり衝撃的だった。
「なぎささん。お友達になりましょ」
「はぁ? 今のやり取りでどうしてそうなるのよ」
 毒気を抜かれた。口調も刺々しさがなくなってきた。
「いい。わたしはアイツ……火野くんと付き合う気はまったくないわ」
 まりあとしては「アイツ」でも上等なくらいだが、なぎさの心情を推し量り君付けで言い直す。
 なぎさとしてはまりあが恭兵が眼中にないような言い方をしたものの、まりあの方にその気がないと判明して話を冷静に聞く気になっている。
「付きまとわれて困っているくらい。そしてなぎささんは逆に距離を縮めたい。そうよね」
「そ…そうだよ。もう一度やり直せるなら…」
「だから友達になりましょ。わたしといつも一緒にいれば火野くんのほうから寄ってくるわよ」
「あ!」
 その手があったかという表情のなぎさ。
「わたしの立場で言えば彼があなたとくっつくか。あるいはあなたを避けて、ついでにわたしにも寄らなくなるか。どっちに転んでもわたしにはいい展開。できればなぎささんとくっついてくれたらベストだけど」
 それだけ言うと今度は美鈴のほうを向く。
「だからおねがい。美鈴さんも改めてお友達になりましょ。あなたも優介と付き合うつもりはないんでしょ」
「あ、そっか。立場は逆だけどまりあちゃんも同じなのね」
 もちろん美鈴にはまりあと友達づきあいするのに異存はない。
「だったらシホ。あんたも一緒になりなよ。風見君をひきつけてくれると助かる」
「そ…そうですね。そういうことなら…」
 裕生は別に詩穂理に対して辛らつな態度はとっていない。
 だがこうすればより親密になれるかも…そう考えた。
そしてゆくゆくはわたしと優介は…」
 まりあの脳裏では教会で結婚式を挙げている自分と優介の幻想的な映像が浮かんでいた。
 現実と違いやさしくまりあに微笑んでいる。
 大人の姿のまりあはやはり微笑を返して幸せそうな表情をしている。
 夢だからこそのファンタスティックヴィジョンだ。

夢見る少女は止まらない

このイラストはOMCによって作成されました。
クリエイターの對馬有香さんに感謝!

「もしかしたら、あたしとキョウくんも…」
 こちらはウエディングドレス姿で「お姫様だっこ」をされている自分をイメージした。
「「きゃーっ」」
 二人は顔を見合わせて甲高い声を上げる。「幻想」に酔いしれ顔が赤い。
 まりあなど頬を抑え「いやんいやん」とばかしに体をよじっていた、
(ああっ。気持ちはわかるけど、二人とも夢を見すぎですぅ)
 少女チックな美鈴にそうとられるのだからかなりのものである。
「うっふっふっふ」
 不気味な笑い声まであげだす二人。百年の恋も冷めそうである。
(く…黒い。果てしなく黒いです二人とも…それにこの作戦。なんだかコバンザメみたいだし…)
 若干引き気味の詩穂理。だか友達づきあいを否定するつもりもなかったので、そのままだった。

 扉が開いて女子の一人が入ってきた。
「ああ。ここにいたのね。なぎさ。警察が詳しいことを聞きたいからって」
「うん。わかった」
 絶望的な恋が希望に変わったせいか、晴れやかな表情のなぎさだった。

 翌日。お昼休み。
「やぁまりあ。僕と一緒にランチでもいかが」
 学食への同行をキザに言う恭兵。そこに
「残念。今日のまりあはあたしとお弁当だよね」
「ええ。火野くんもパンを買ってきて一緒にいかが?」
 なぎさが一緒なので躊躇ったが、その提案を飲むことにした。
「綾瀬。弁当か? オレも一緒でいいか」
「ヒロ君。どうぞ」
「あれ。シホも一緒か? 珍しいな。いつのまにそんなに仲良くなったんだ?」
 だがさほどには気にせずなぎさと詩穂理の間に納まる裕生。
「みーすず。一緒にパンを…げ! まりあ」
 逃げようとする優介だが
「水木君。一緒に食べましょ。ほら。タコさんウィンナーもあるよ」
 唯一仲のよい女子である美鈴に誘われては仕方ない。優介も参加した。
「俺もいいか?」
 巨漢が手作り弁当を持って輪に加わる。ターゲットは詩穂理なのかもしれないが、それでも美鈴は一緒に昼食というのがうれしかった。

 ぎこちない関係で出来たリングが完成した瞬間だった。

次回予告

 五月。新しい生徒会役員選挙の時期。権力に固執する海老沢瑠美奈が真っ先に立候補した。不信任確実といえど万が一当選されてはたまらないキャラクター。
 対抗としてまりあが担ぎ出されるのだが…波乱の生徒会選挙。
 次回。PLS第5話「Maria Club」
 恋せよ乙女。愛せよ少年。

第5話「Maria Club」へ

第4話「Fantastic Vision」製作秘話へ

PLS専用掲示板へ

城弾シアターウィキへ

PLSメインページへ

トップページへ