ドキドキバスツアー関東編
第2話
(夢の終わり)

白百合ワイナリー
03:00p.m


 次の目的地。白百合ワイナリーへと移動した。ここではワインをボトルに詰めてと言うことを体験できる。
 だがいきなり看板の『
ロリアンワイン』に大爆笑…と言うか大喜びの井上さん。

 説明されるのだが喜久子さんがはんこを押すところの件でどうしたわけか
『井上喜久子先生と。みんな大笑い。
 そう言えば同名の本当に作家の名前を見かけた覚えがあるのでその人と勘違いしているのかもしれない。
 いや…一見アニメに疎そうだが実は喜久子さんが教職志望だったことまで知っていらしたとか。

 まずは空いたボトルを手渡される。そしてラベルも。表には普通のラベルの柄だがサイン入り。そばにいたるいんさんのと見比べると
サインの位置が違う。と…言う事は三百枚近くを印刷でなく手書きで…
 そんな腱鞘炎になりかねないことを…他は知らないがこんなにファンに誠心誠意を持って答えてくれる人はそうそういないのではなかろうか?(一説では丹下桜さんもかなりファンを大切になさる方と聞く)
 ちなみに裏にはともうち画伯のかなり可愛いイラスト。本気でどっちを前に出すか悩んだ。

 まずはボトルにワインを注ぐ。セットすれば自動的に始まり止まる。良く使われる表現だが弱い人だと匂いで酔うかも。
 それからコルクで栓をする。そのあと封をするのだがみぃてっくさんが僕に言う。
 「茂木さん。
スイッチ押すとき『ゲッタービーム』って言うんでしょ?
 いや…仲間内だけのカラオケボックスならいくらでも叫ぶけど。さらにminoldさんにも
 「やっぱり『自爆装置!!』とか」と振っていた。本人は「ブースト オン」と言うといっていたけど。実行したのかな?

 その後でラベリング。結局ボトルに貼っても中から見えるのでサインの方を前にした。本来ならここで外に出て喜久子さんにはんこを押してもらうのである。それからまた戻って箱詰めで終わりなのだが長蛇の列。仕方なしに(大嘘)試飲を先にしていた。
 実はワインにはいい思い出がなかったがそれは安物ゆえの話だったようだ。すっきりと美味しい。

 いつまでも待っていても仕方なく列に加わる。真っ直ぐでなく折り返しになる。
 
『まるでコミケだよ』との言葉が。それなら『最後尾』の看板が欲しい。

 その折り返しでTakeshiくんとほんのちょっとだけ話した。
 「その(白づくめの)格好。TM Revolusionですか?」
 「いや。そう言うわけじゃなくて喜久子さんに覚えてもらうため」
 しかしこの日はさすがに分が悪い。

 せっかくだから笑って欲しい。ワインよりもぶどうよりも欲しい土産だった。だがいいネタがない。ん…はんこ。「井上喜久子先生」それなら。そうこうしている内に自分の番。
 「どーも」
 
「はーい」
 ここではんこを押したけどずれた。
 
「あ…曲がっちゃってごめんなさいね」
 「いえ…はんこって言うから『大変良くできました』って感じかと思ってました」
 とりあえず笑顔のお土産はいただけた。
 本当は例の名刺を差し出すのも考えたが以前に『お姉っと』収録でそれをやったらしい人物が掲示板でぼろぼろに叩かれていたしさすがにそんな度胸もなかった。
 挨拶の際に名前を名乗ろうかとも考えた。挨拶で自分の名を名乗るのは不自然ではない。だが掲示板での登場頻度を誇示しているみたいでなんか姑息に思えた。
 おまけにそれで『どなたでしょう?』なんて表情された日にはちょっと立ち直れないかも。こうして僕の番は終わったがその場を離れられない。
 むろん喜久子さんを見ていたいのは確かだが(もっともファンに囲まれて見えない状態だったが)それ以上に興味のある人物がいた。
 失敗談でもあるので本人の名誉を重んじて普段のハンドルはここでは使わず仮に
『元締め』としておこう(笑)。

 時間にして試飲していたころに遡る。元締めは座って何か作業をしていた。絵である。自作のCGのふち部分を切り落としていた。
 (おおっ。あれを貼るのかっ)
 彼の絵の達者さは定評があった。特筆すべきはまだ絵を書くようになってから間もないと言うこと。
 誉め殺しと言う意図はないが美麗なCGは見事と言うしかない。夕暮れの海にたたずむ後姿の喜久子さん…そう見えた。
 (文字通り『絵になる』な…あれはきっと喜久子さんもびっくりするな。良し。その様子を見届けよう)
 そうして彼がくるのを待っていた。やがてその順番が来た。こちらの期待通り喜久子さんはびっくりしていた。恐縮しまくる元締め。聞けば正真正銘初めての体面だったらしい。
 後に本人が語るがずっとパンをことあるごとに贈っていたらしい。そしてちらちらと名前を出す。かなりの計画性。
 ここいらが『気は利いている』の件だろう。だがこの定評には続きと言うか落ちがある。
 
『気が利いているが抜けている』と続くそうである。
 なんということか…そこまで用意周到に進めておきながら
土壇場で握手を忘れたらしいのだ
 例えて言うなら1−0でリードして後一人を討ち取ればノーヒットノーランと言うピッチングしながら四球のランナー出して逆転サヨナラツーランを食らったかのような…今にして思えば緊張からと思っていた顔面蒼白はそれか。
 みんなにはやし立てられる元締め。中には速攻で喫茶るりーに書きこむ性質の悪い輩もいたが(実は僕)。
 でも誰か一人でもあの場で慰めたかぁ?
 うーん。もったいない。絵の描ける人は他にもいるが(ちなみに僕はからきしだ)パンまで作れるといったら彼だけだろう。
 最後の楽しみにした。そう思うしかないだろうなぁ。

 さてその次。はっぴの御仁だが何故かいきなり
一本締めをみんなに求めた。とりあえず乗っておいてから
 『勝手に締めるな』と突っ込んだが…あれはいったいなんだったのだろう?

 もうちょっと見ていたかったが邪魔だしバスの方へと移動した。時間も迫っていたし。


中央高速道
05:30p.m


 午後4時半にはバスは新宿へ向けて走り出していたのだが望まないときに渋滞に引っかかった。
 今度は2号車には喜久子さんの乗り換えはなかったから談合坂ただ一度なのだが未だそこにすらたどり着けない。
 小腹がすいてきたのでトイレ休憩の際に何か食べたかったがそれもままならずトイレだけですぐバスへ。

 メールでゼロさんに帰りの飲み会参加の意思を尋ねるが様々な障害で連絡が取れない…と思っていたらよりによってキッチョリーナさん乗車のときに爆睡中だったらしい。後から気がついて返信。

 午後七時半ごろ。鹿児島に行っていたはずのおーくさんから電話がhideyukiさんに。
 後で話を総合すると電話をかけていたのが浜松町。空港からの帰りということか。
 それにしても鋭い読み。仮に予定通りだと6時には新宿だったが
『それで解散しているはずがない』と読んでいたのか。
 確かに6時からでも電話の七時半くらいまではやってるだろう。


新宿
07:45p.m


 予定よりかなり遅れて。でも予測(八時半)よりは早く戻ってこられた。ここでみぃてっくさんやminoldさんは離脱。翌日は月曜だし彼らは家が遠い。残念だが仕方ない。

 遠さで言うなら新幹線を使わねばならないおとぼけウサギさんやありさんもだ。彼らも帰宅を選んだが…ありさんの場合はワインの飲みすぎだったらしく本人も『酒抜いてから帰ります』と。

 それでも他のバスにいたメンツなどが合流で総勢は三十名くらい。さすがに二手に分かれた。
 遠征組はほとんどたまさんの家に泊まっているので大半はたまさんに着いて行った。
 こちらはこちらで夜行バスの時間待ちのw_tomさんや退屈堂さんがいる。あまりその乗り場から離れたところには陣取りたくない。

 飲み屋を求めて移動する。


居酒屋・北の家族
08:03p.m


 とりあえずそこに落ち着く事にした。翌日が月曜だけにそんなに客はいない。だが大部屋はふさがっていたらしく四つのテーブルにわかれてやることになった。

 程なくしておーくさん合流。さらにはたまさんチームに着いて行ったはずの四封さんまで…驚いた。
 
意図せず同じ店に入っていた。
 新宿も意外と狭い…大部屋を使っていたのはあっちのチームか。

 ゼロさんを参加させたがったのは本人の希望もあるがw_tomさんがいたからだ。
 このふたり初対面だがカラオケの趣味がよく似ている。熱血ロボット系なのだ。
 いつかふたりのデュオで『レッツ!! ファイナルフュージョン』を聞いてみたい。
 意気投合を期待したがテーブルは別個。残念。

 おーくさんは僕と真魚さん。JoeZさんのいたテーブルに来た。そこだけ空席があったと言うわけだが。だから3人でツアーの様子を細かく伝える。

 るいんさんも…酒を抜くつもりだったはずじゃ…なんかグロッキーに見える。

 時間が来た。残念だがw_tomさんは夜行バスに乗るため退場。

 真魚さんもそろそろ引き上げようと言うことになりみんなでそのまま帰ることにした。だが退屈堂さんはまだバスに間がありるいんさんもアルコールを抜くためかふたりともたまさんたちの部屋に混ざっていた。
 後は全て帰宅組だ。

 次々と駅で別れを告げ僕も地元に帰ってきた。一頻りみんなの掲示板を見て回りカキコもする。最後はしあわせ掲示板に感謝を込めて書きこんだ。

 普段あえない遠方の友達のとの再開。新しい出会い。ハプニング。そして喜久子さんの優しさ。
 楽しかった。素直にそして単純にそう思える小旅行だった。



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